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武具 : ミニ英和和英辞書
武具[ぶぐ]
【名詞】 1. arms 2. armor 3. armour
===========================
武具 : [ぶぐ]
 【名詞】 1. arms 2. armor 3. armour
: [ぐ]
  1. (n,n-suf) tool 2. means 3. ingredients 4. counter for armor, suits, sets of furniture (armour) 
武具 : ウィキペディア日本語版
武具[ぶぐ]

武具(ぶぐ)とは、戦いに使われる道具のうち、主に柄物飛び道具(古来日本にある物)甲冑小手手甲具足などをいう。いわゆる武器に含まれるもので、兵器に対して武具であり、その中でも白兵戦格闘戦などの戦闘の際に用いられる武器防具ほか、シンボル的存在の軍旗、(幟旗等)軍艦旗、指揮用具である軍配団扇、采配の他に火薬フラスコ、馬具等、戦の身の回り品等を含め、特に日本語としての武具は歴史的軍装品のことをいう場合が多い。当記事では、歴史的軍装品について扱う。
== 概要 ==
武具は個人が個人を相手に戦闘する場合に用いられる道具である。これらの道具は直接相手に損害を与える武器と、自分が相手からの攻撃で損害を被らないための防具に大別され、武器はより大きい損害を与え、防具は可能な限りの防衛を可能にするために研究発展して来た歴史を持つ。
この際、武術に用いられる道具が武具となるが、日本ではこれらの大半は、相手に損害を与えるための武器が多く、逆にといった物は他国と比べると、ほとんど用いられない。これは優れた武術の使い手になるほど、武具を盾として用いて、相手の攻撃を避けることが可能になるためと、最終的に首をとるため組討になるためである。また鎧に盾の一部が付いていたり、設置式の盾に持ち運べるように改良が施されたり母衣など防御補助が充実していた。弓矢による一斉掃射や十字射撃、火炎放射や石つぶて隊の投石や大型兵器(対人兵器)や戦略的罠にはめられたりしたらひとたまりもないとはいっても、騎馬戦や白兵戦における武具の有無は、一騎当千という言葉に誇張があるとはいえ、数の不利を個人の力量で補うことも可能であった。
大型の武具でも人間が扱う上で普通は使用者の2~3倍の大きさが限界とされ(これは長柄形の基準で通常は使用者の身長までが基準とされる)、重さは通常4~6kgで、7kg辺りから常人には扱いきれないといわれる。最大で14kgにも及び(さすがに重すぎで単純な動きが基本)、軽いものは3kg位か、それ以下になることもある(刀剣等は通常約1kg位が基準)。軽く見えるが、武具は重ければよいというわけではなく、巨大化・長大化すると重心が前に寄り過ぎて、肉体的にも感覚的にもつらく重く感じてしまう上、相手は止まっているのではなく、動き回ってこちらに対して攻撃・防御・開発・策略をめぐらせる相手である以上それも考慮に入れなければならず、振る途中で急転回やすぐに振り上げるなどの動作の必要があり、そうなると受ける重力はその武具、本体重量の数倍以上にもなることすらある。空気抵抗なども激しくなることも考えると、これでも重すぎるぐらいである。ある程度なら軽減することも(武術的にも工業技術的にも)可能だが、重さそれ自体が必要になることもあるため、その組み合わせ、バランスが難しい。
武具とは、基本的に戦闘用に作られているものだが、元々は他の道具を転用した物も多く存在し、例を上げると、狩猟具からは、(万能)ナイフなど、農具からは(工具にも転用可能)、など、工具からはハンマー、つるはし、フックなどがある。刀剣類は小さな争い(けんかなど)から大きな戦争に至るまで世界中に見られ(例外はあるが)、戦闘用に作られたものであるため、そこから来るイメージにより一種の象徴的扱いをされているが、実際には護身用や副装備的な扱いをされることが多い。
通常、戦場での戦死者の5~7割は対人兵機器類、矢や投石器などの飛び道具によるもので、2~4割は槍、等の長柄武器で、その他は投石機建造物の破壊や密集した大部隊の駆逐が目的)や刀剣類、戦斧、打撃武器、(長さによっても違う上、他の武器に組み込まれるのも多い)、トラップ、また(火炎瓶、煮た油や火炎放射器などによる)火傷であった。しかし、この割合は平均であり、例えば、暗夜や濃霧などの視界不良や長期戦などで矢の補給が受けられない時などや、地形、防壁、障害物などの作成、室内戦や不整地などでの戦闘、心理戦情報戦、武具の形状、開発または兵士の人数、士気、訓練、戦術戦略などの要因により、必ずしもこの通りにはならない。
強力な戦力・大軍・武器などを持っていても、それは戦争、戦闘、特に戦術や戦略を有利にするための一つの手段でしかない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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