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武家奉公人(ぶけほうこうにん)とは、文字通り武家に奉公する者を言う。江戸時代以前では主家に仕える(奉公する)武士も含めて単に奉公人と呼んだ。江戸時代以降はもっぱら非武士身分の中間や小者を指した。 == 種類 == 武家奉公人は若党、中間、小者などの呼称があるが、地域、藩、各武家によっても意味合いに差があり、厳密な区別はできるものではない。したがって下記にある若党、中間、小者に分けた解説はあくまで参考程度の内容である。 ; 若党(わかとう) : 『貞丈雑記』に「若党と云はわかき侍どもと云事也」とあるように本来は文字通り若き郎党を指したもの〔『世界大百科事典』、日立デジタル平凡社、1998年〕であるが、江戸時代には武家に仕える軽輩を指すようになった。その身分は徒士侍と足軽の中間とも足軽以下とも言われた。「若党侍」とも呼ばれるが士分ではなく大小を差し羽織袴を着用して主人の身辺に付き添って雑務や警護を務めた〔『決定版江戸時代考証総覧』、新人物往来社、1994年、ASIN B00N4T23DQ。〕。一季か半季の出替り奉公が多く年俸は3両1人扶持程度であったため俗に「サンピン侍」と呼ばれた。 ; 中間(ちゅうげん) : 脇差1つを挿し、時には戦いにも参加し、平時は雑用を行った。大名行列等では奴(やっこ)の役を務めた。 : 渡り中間に代表されるように、一時限りの奉公の場合が多い。 :; 一時限りの中間 :: 今で言うみなし公務員。広く一般的に知られる中間はこれを指す。 :: 江戸期になると、年季契約や、必要な時のみ口入れ屋から雇い入れるということがしばしば行われた。多くは百姓の次男以下などが奉公したが、武家屋敷の多い江戸など大都市では屋敷を渡り歩く渡り中間のような専門の奉公人を雇うことも多かった。 :; 特殊な中間 :: 実質的には足軽と同等の扱い。広く一般的に知られる中間とは異なり、世襲で藩に仕え〔今泉定介編『故実叢書 武家名目抄 職名部 巻八 』 p. 878〕〔『上杉侯家士分限簿 』 p. 26〕、苗字帯刀が許されている者〔『分限帳 元禄三年 』 (米沢藩分限帳) pp. 468-478〕や幕末に特殊な事例に用いて採用されたりした者を指す。身分は平民と武士の間。 :: 長州藩の山縣有朋や伊藤博文が資料などの記述で、足軽扱いされるのは本来の広く一般的に知られる中間と紛らわしいためであろう。 ; 小者(こもの) : 私的武家奉公人。住み込みで主に雑用を行った。小人(こびと)、下男(げなん)とも言う。町方同心が捕物で使ったものを小者と呼ぶことがあった。平民身分。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「武家奉公人」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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