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歴史修正主義(れきししゅうせいしゅぎ、)とは、下記のような意味である。単に修正主義とも言うが、ここでは曖昧さ回避のために歴史修正主義とする。 * 新しく発見された史料や、既存情報の再解釈により、歴史を叙述し直すことを主眼とした試みのこと。(歴史学における用法) * 従来の歴史観と違う歴史観を主張する者に対して「客観的な歴史学の成果を無視し、自らに都合の良い過去は誇張や捏造したり、都合の悪い過去は過小評価や抹消したりして、自らのイデオロギーに従うように過去に関する記述を修正するものである」として批判する場合に用いられる言葉〔自らの歴史研究と違う研究結果を出した者にレッテルとしてこの用語を用いて批判する場合もあり、批判する側とされる側のどちらが正しい歴史叙述をしているのかの判断は難しい。〕。否認主義。「修正」の語が「正しく直す」という肯定的な意味であることから、旧来の歴史観に立つ者は「歴史改竄主義」と呼ぶこともある〔梶村太一郎, 金子マーティン, 本多勝一『ジャーナリズムと歴史認識: ホロコーストをどう伝えるか』p.104〕〔荒井信一, 西野瑠美子, 前田朗『従軍慰安婦と歴史認識』〕〔本多勝一, 星徹, 渡辺春己『南京大虐殺と「百人斬り競争」の全貌』p.132〕。(通俗的な用法) ==歴史学における「歴史修正主義」== 歴史学においては、歴史修正主義とは、新しく発見された史料や、既存情報の再解釈により、歴史を叙述し直すことを主眼とした、歴史学における試みの一つを表す。一般には、伝統的な歴史解釈に対し、別の可能性(仮説)や、可読性(読み方)を提示する試みをいう。改訂された叙述が正しい(正しく改訂する)という、価値判断に関わる意味は含まない。revisionは、改訂・校訂(版)・修正・復習などの意の名詞であり、日本ではrevisionismをマルクス修正主義に対応させることが多いが、本来的な用法ではない。 元々、歴史修正主義あるいは修正史観という言葉は、それまで主流的であった歴史観を再検討した上で新たに提示された歴史観を表す言葉であった。自国の歴史を肯定的に捉え直すものに限って用いられる用語ではなく、また思想的に偏向した歴史観に限って用いられる用語でもなかった。古くは第一次世界大戦におけるドイツの戦争責任の再検討などが挙げられ、また戦後にはアメリカで行われた、アメリカの自由・人権への貢献を強調する歴史観を再検討し、アメリカにおけるマイノリティ集団の歴史的意義に注目する動きが歴史修正主義と呼ばれていた〔歴史学研究会編『歴史における「修正主義」』青木書店、2000、ISBN 4250200213。〕。 日本史における、歴史「修正」にかかわる著名な論争として例えば以下のものがある。 *聖徳太子は実在したか(聖徳太子参照) *鎌倉時代の始まりは1192年か(鎌倉幕府参照) *羽柴秀吉 本能寺の変黒幕説(羽柴秀吉 本能寺の変の黒幕説参照) *孝明天皇暗殺説(孝明天皇参照) など史料研究の及ばない歴史の空白に関する多くの仮説や、通説に対する多くの新たな「読み方」が提示されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「歴史修正主義」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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