|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 氷 : [こおり, ひ] 【名詞】 1. ice 2. hail ・ 丘 : [きゅう, おか] 【名詞】 1. hill 2. height 3. knoll 4. rising ground
氷堆丘(ひょうたいきゅう)とは、氷河によって形成された丘である。なお、氷堆丘は、英語の「drumlin」をそのまま音訳して、ドラムリンと片仮名表記される場合もあるものの、本稿では以降「氷堆丘」という表記に統一する。ちなみに、この英語の「drumlin」というのは、元々アイルランド語で「小さな尾根」を意味する「droimnin」という語が語源である。 == 概要 == 氷堆丘は、その名の通り、氷河によって削り出された砂礫が堆積してできた丘である。その形状は、ちょうど食器のスプーンやレンゲを裏返しにしたような、細長い形状をしている 〔 Menzies(1979) quoted in Benn, D.I. & Evans, D.J.A. (2003) "Glaciers & Glaciation" p.431 Arnold, London. ISBN 0-340-58431-9 〕 。 この丘は、氷河が岩から削り出したティル(サイズが不揃いな砂礫)でできた軟弱な地盤の丘、または、底堆石でできた丘(グラウンドモレーン)である 〔 「モレーン」という語は、ティルと同義に用いられる場合もある。 詳細は、「モレーン」の記事を参照のこと。 なお、ここでのモレーンは、ティルが堆積してできた地形を指している。 〕 。 なお、複数の氷堆丘が固まって形成されている例も見られる 。 また、氷河によってしばしば形成され得るその他の地形と一緒に存在することもある。さらに、例えばエスカーや(巨大なU字谷)のような、氷堆丘よりも規模の大きな氷河が形成し得る地形と一緒に存在していることもある。 この氷堆丘の状態を調べることで、その氷堆丘を形成した氷河が、氷堆丘を形成した地点において、最後にどちらの方向に流れていたかを知ることができる 〔 Dyke, A. S.; Morris, T. F. (1988). "DRUMLIN FIELDS, DISPERSAL TRAINS, and ICE STREAMS IN ARCTIC CANADA"(カナダの北極周辺における、氷堆丘の散らばりと列、氷河の流れ) The Canadian Geographer/Le Geographe canadien 32: 86. doi:10.1111/j.1541-0064.1988.tb00860.x 〕 。 氷堆丘は、世界中(かつて氷河が存在した場所)のあちらこちらに存在する。地球の北半球の高緯度地方に複数存在するだけではなく、南アメリカ大陸のパタゴニアなどにも複数存在している 〔 Clark, C.D.; Anna L.C. Hughes, Sarah L. Greenwood, Matteo Spagnolo, Felix S.L. Ng (2009). Quaternary Science Reviews (Elsevier Ltd.) 28: 677-692. doi:10.1016/j.quascirev.2008.08.035 〕 。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「氷堆丘」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|