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油遮断器(あぶらしゃだんき, OCB, ''O''il ''C''ircuit ''B''reaker)は、絶縁油中で電流の開閉を行う遮断器である。 油入遮断器ともいう。 電力黎明時は気中遮断器が用いられていた。 やがて電圧上昇・電力増加に伴い気中遮断器では短絡事故など電力系統事故時における遮断能力の不足が危ぶまれた。 電流が大きいと、開閉器接点を開放しても接点電極間に発生したアーク放電によって通電した状態を維持してしまうからである。 そこで開閉器接点部分を絶縁性の高い油、すなわち絶縁油で浸すアイデアが生まれた。 これが油遮断器の始まりである。 ==タンク形油遮断器== タンク形油遮断器(タンクがた あぶらしゃだんき)は、絶縁油で満たした容器内で開閉器接点をおいた油遮断器である。 電極を開放した際に電極間にはアーク放電が発生し、周囲の絶縁油は水素を主体とする混合気体に分解される。 水素は熱伝導性が高く、電極を冷却しアーク放電を消滅へと至らしめる。 当初は絶縁油で満たされた容器内に開閉器をそのまま浸しただけの簡単な構造をしていた。 その後、絶縁油分解時に発生する消弧ガスを効果的に利用するため、開閉器電極周囲を覆う消弧室(しょうこしつ)が開発された。 遮断電流の少ない場合、アーク放電が弱く消弧ガスの発生量が不足し、結果として遮断に時間を要する要因になっていた。 消弧室を設けることでそうした少量の消弧ガスでも遮断できるようになった。 タンク形油遮断器はアメリカ合衆国を中心に発展した。 タンク形油遮断器は対地間絶縁も容器内に満たした絶縁油によって行われており、結果として大量の絶縁油量を必要としていた。 使用油量を節減するため、タンクの形状に工夫が施された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「油遮断器」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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