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GS美神 極楽大作戦!!の登場人物(ゴーストスイーパーみかみ ごくらくだいさくせんのとうじょうじんぶつ)は、椎名高志の漫画作品およびそれを原作とするアニメ『GS美神』に登場する架空の人物の一覧である。 == 美神令子除霊事務所 == ; 美神 令子(みかみ れいこ) : 声 - 鶴ひろみ、パチスロ版 - 三石琴乃 : 主人公でありメインヒロイン。20歳。身長164cm。1972年11月11日生まれ。B/W/H:90/58/90Dカップ〔椎名作品 Q&A3. GS美神・キャラクター〕。AB型。美神令子除霊事務所〔当初は繁華街にある雑居ビルであるシャングリラ・ビルの5階に事務所を構えていたが、天竜童子暗殺計画にてメドーサによって事務所を破壊されてからは、旧渋鯖男爵邸へと移転した。〕所長で、世界最高クラスのゴーストスイーパー (GS) の一人。 : 亜麻色のロングヘア〔子供の頃からロングヘアであったが、一時期グレていた中学時代はショートヘアであった。なお、アニメでは霊気を感じると髪が広がる描写がある。〕で抜群の容姿と美貌、巨額の資産を持つ文字通りのセレブで天性の女王様。普段着も仕事着も紫色のチューブトップとミニスカのボディコンがトレードマーク。〔ただし、中盤以降はボディコン以外の服も着る事が多くなった。〕料理、二輪・四輪の運転、スキー、格闘ゲームなど、多岐に渡ってかなりのハイレベルでこなし、新しい物事にも即座にコツを把握して習得する天才肌だが、自分の興味を惹かない物事やお金にならない事にはまったく関心を持たない。野球は東京ジャイアンズのファン〔もっとも、ルールは全く知らず。派手に優勝したのと球界一の「羽振りの良さ」が気に入っているらしい(ドラマCDより)。〕。 : 主に使用する自動車は1965年式のシェルビー・コブラ(元は唐巣神父の愛車)と930型ポルシェ911カブリオレ。一人称は『私』(幼少時は『れーこ』)。 : プライドが非常に高くワガママで捻くれ者なSな性格。パイロット版読み切り作品である『極楽亡者』を含めた序盤では、『男を色香で惑わす悪女』『大人の女』といった方向付けのキャラとして描かれていたが、話が進んでいくうちに『プライドが高くワガママで傲慢な守銭奴』に固定された。神も悪魔も恐れないうえ、極度の負けず嫌いかつ意地っぱりで、卑怯かつ外道な手段も嬉々として行い利己的・自己中心的である。そのため、敵のみならず味方からですら『傲慢』『性悪』『冷血』『悪魔より酷い』などと形容され、しばしば「クソ女」と評される。 : 信条は「現世利益 最優先」でお金に対する執着は人一倍強く、西条の誘いでオカルトGメンに所属していた時は、薄給に耐えられずに発狂しかけたほど(ただし、プライドか金かどちらかを選択するかといえば、プライドの方を優先させるようである)。非常に高額な依頼料を取る一方で従業員への給料は極度に渋り(横島:時給250円から、おキヌ:日給30円から)、脱税〔作中では、一度だけ国税局に所得隠しがバレてしまい、追徴金を支払わされるハメとなった。〕の常習犯でもある。〔高額の依頼報酬の物件ばかり引き受けるのは、お金が好きなだけではなく、自分の除霊スタイルが「道具使い」であり、除霊に使用する道具があまりにも高額で、報酬の安い仕事を引き受けてしまうと、採算が取れず赤字になってしまうからである。〕ただ、精霊石や破魔札などのようにコストに見合う効果があるものへの投資は惜しまない。「太く短く生きる」ことを信条とし、長寿には興味がない。大の酒好きであり、朝は弱い。ただし、よほどの事情があれば不利益になろうと嫌々ながらも頼みを引き受けるなど義侠心も持ち合わせている。冷たいように見えて、実は情に厚いがここぞという時に非情になり切れない詰めの甘い部分もある。 : 一見ただの性悪女に見えるが、恋愛に関してはウブで可愛らしい面がある。また、気心の知れた者からは素直ではないと解釈され、金に拘ったり高飛車な態度をとるのは照れ隠しと弱い自分を見せないための予防線と理解されている。表面上は気丈に振る舞い突っ張っているように見えるが、内面はとても繊細で恐ろしいほど脆い心の持ち主故に芯の弱いところがあり、本当は寂しがりや。金や商売に関する関係などビジネスライクなものなら駆け引きや腹の探り合いなどには長けているが、父親に似て本当は人付き合いがあまり得意ではない。そのため、学生時代は孤高の存在だったため取り巻きのようなものは数多くいたようだが、横島に出会うまでは心を許し合える友達と呼べるような人間がほとんどいなかった。(主に同性の)年下の面倒見の良い姐御肌な一面もあるが、子供は嫌い。冥子の母が理事を務める六道女学院の霊能科において、時折実技指導の講師も担当しているため、女学院の生徒達からは「お姉さま」と慕われている。 : 実力は折り紙つきで、GSとしては超一流。ただし、結構抜けているところもあって、イージーミスもよくやらかしている。ヒャクメの分析では霊力の質は神魔両方を備える「神魔混合型」。戦闘での主な武器は神通棍や精霊石やお札など、状況に応じてあらゆる攻撃系のアイテムを使いこなし、拳銃をはじめ手榴弾やバズーカなどの通常武器も多数所有している。攻撃系の能力に秀でている一方ヒーリングなど治癒系の術や、エクソシストのように聖書を用いる術、一定量の霊力を放出し続けなければならない式神の操作は苦手。どんなグロテスクな姿の化け物に襲撃されても動じないが、ゴキブリだけは苦手で見た途端に悲鳴を上げて逃げ回るほど〔アニメではこの設定はなく、ゴキブリを見て取り乱す冥子を嗜めるシーンがある。〕。 : 母親譲りの時間移動能力をもち、強力な電気エネルギーによって発動するが、コントロールはできないため普段は小竜姫によって封印されている。本編の最終エピソードとなった200年後の未来では「20世紀末最強のGS」と評されている。 : 父は東都大学教授で動物行動学者の美神(吾妻)公彦。母は世界最高クラスのGSの一人、美神美智恵。特殊な能力が原因で人を避け、主に南米にて学術調査を続ける父とは疎遠。事実上の母子家庭で育ち、中学の頃には尊敬する最愛の母が姿を消したせいで荒れ、髪を短く切りスクーターを走らせるなど不良になっていた時期がある。アシュタロス編の後、20歳年下の妹ひのめが誕生する。なお、物心ついた頃には父親の公彦が既におらず、初めて会ったのは小学生の頃だったと語っている。そのため、父との関係は決して良好とは言えず、唐巣神父から両親の馴れ初め話を聴かされ、父が自分の元にいなかった事の真相を知り和解するまでの長い間、確執を持つに至った。 : 毎度横島のセクハラ行為に対して、神通棍でしばくなど過激な暴力でツッコミをいれるのがお約束。横島へのツッコミ役であるが、自らがボケ役に回ることも少なくない。思春期以降、美貌やプロポーションに惹かれた男たちに一方的に言い寄られることが多かったせいかあまり男性に興味を示さず、エミからはレズ呼ばわりされている。また生活に不自由しない反面、両親(特に父親)に甘えられなかった複雑な事情から家族への強いコンプレックスを抱え「父親の愛情」に誰よりも飢えており、横島の父・大樹や初恋の「お兄ちゃん」である西条、芦優太郎(アシュタロス)のような頼もしく甘えさせてくれる男性には滅法弱い。 : 横島のことは当初、ただの「丁稚」で奴隷同然の扱いであったが、どんな過酷な扱いをしようとも、またどんな醜い本性を晒け出しても、決して自分から離れて行かないことに安心しきっている。しかし、小竜姫に見込まれた横島が思いがけない成長を遂げ、おキヌなどの周囲の女性たちが横島の良さを理解し始めたことで徐々に気にかけ始め、前世編以降はメフィストの記憶や感情がよみがえり強く意識するようになる。後半はキヌやルシオラに対してもあからさまに嫉妬の態度を示すようになった。 : 序盤は横島を働かせるために色仕掛けをする事も多かったが、異性として意識するようになってからはそういった行動はなりを潜めていった。普段から横島を邪険にすることが多いが、それは好きな相手に意地悪したいという、幼稚な心理から来る屈折した愛情表現の裏返しでもある。相手を痛めつけたりいじめたりするのは得意だが、優しい言葉をかけたり慰めたりするのは非常に苦手。 : 連載後期、半ば主人公の地位を横島に奪われた状態になった際、GS美神の主人公はあくまで自分であることをサンデーのオマケ漫画で主張していた。序盤では主人公に近い無類の強さを誇る活躍ぶりを見せていたが、中盤以降は時には負けたり精神的に脆い一面が描かれたり横島を意識したりなどヒロイン的な役回りとなっていった。アシュタロス編以降では、豊富な知識を持っているだけの解説代わりのような役回りにされている。 : キャラクター名の由来は金星を司り、泡から誕生したことで「泡の女神」とも呼ばれるローマ神話の美の女神ヴィーナスから(バブル時代が生みだしたカネを支配する美女、という意味)。 : アニメでの決め台詞は「このGS美神令子が、極楽へいかせてあげるわ!」。その前置きとして、「ちょっと悪さが過ぎたみたいね」などと述べることもある。 :; メフィストフェレス :: 美神令子の前世でアシュタロスに造られた下級魔族。創造主であるアシュタロスの命令で、エネルギー結晶を製造するために必要な霊力の高い人間の魂を集める事を仕事としている。平安時代の日本に現れ、陰陽師の高島(横島の前世)と初の契約のために近づく。露出度の高い恰好をしており、三つの願いを叶えて取引を完了させ、魂を奪う契約を結ぶ筈が、高島の予想外の行動と願いに逆に惚れてしまう。しかし、来世である美神たちが現代からタイムスリップしてきた事により、気配が2つになった事を訝しんだアシュタロスから不安要素ありと判断され、クリエイターであるアシュタロスに捨てられてしまう。その後、アシュタロスを裏切り、魂の結晶体を奪った。また、外見は基本的に美神に瓜二つだが、魔族であるためエルフのような耳、青白い肌、美神と比べると若干吊り目で胸がやや小さいのが特徴。見た目は成人女性だが高島と出会った時には造られてから10日しか経っていないので、『愛』や『惚れる』という事に関しては全くの無知であるなど、知識面では赤ん坊に近い状態だった。しかし、横島への好意を素直に認めようとしない美神と違って、高島への恋愛感情をストレートに現す等、脆い一面がありながら感情表現は直情的で一途。 :: 高島の二つ目の願いで人間となり、西郷の妹として葛の葉(陰陽師安倍晴明の母とされる)を名乗った。横島や西条とはこの頃からの因縁を持つ。また、造物主であり父親であるアシュタロスに対しては魂のレベルで支配されているが反骨精神を受け継ぐ。 :: 名前はゲーテの「ファウスト」に登場する同名の悪魔に由来。 後に登場するルシオラたち三姉妹の姉にあたる。メフィストの離反により彼女たちに安全装置として「10の指令」が課せられる。ルシオラたちと違って作中では昆虫から造られたと言う記述はないが、潜伏中「蛾」の姿に変化していた。 :;美神令子(未来) :: 劇中からとある時間軸の10年後で横島と結婚した美神本人。10年前(現在)の時代での除霊中に、右肩に受けた妖蜘蛛の遅効性の妖毒によって病の床に瀕している。病気のせいで、霊力や生命力が低下しており時間移動ができなくなっている。夫である忠夫に対して絶対の信頼と愛情を寄せている。外見が大人っぽくなった忠夫と比較すると、後ろで纏めた髪型以外の容姿は現在と殆ど変わっていない。しかし、年齢も30歳になった為か、現在と比べると強烈な性格は成りを潜め、母の美智恵譲りの落ち着いた雰囲気や柔和な表情をするようになった。しかし、夫の忠夫によれば「今の方が若くて可愛い」との事である。なお、姓が『横島』なのか『美神』のままなのかは不明。 ::なお、現在の美神が将来は丁稚である横島と結婚すると知ったら、歴史を変えようと暴走するだろう(皮肉にも未来の令子の懸念通りとなった)と見通した上で、過去の自分宛てに手紙を書き忠夫に託し、それが事態を打開する重要な鍵となる。 ::さすがに年齢のためか、現代のようなボディコンをはじめとする露出度の高い服は着ておらず、代わりに扉絵などではスーツなどシックな服装を好むようになっている。 ; 横島 忠夫(よこしま ただお) : 声 - 堀川亮(現・堀川りょう) : 17歳の高校2年生。身長175cm。1976年6月24日生まれ。血液型はO型。海外赴任中の両親と離れ、アパートで下宿中に偶然見かけた美神の色香に迷い、超薄給〔時給250円、後に255円にUp。前世編以降、更に昇給したが具体的な金額は不明。〕かつ奴隷同然の待遇で、彼女の助手(アルバイト)を始める。頭に巻いているバンダナがトレードマーク。好きなものはハンバーグ、嫌いなものはタマネギとヤモリ(美神にヤモリを食わされそうになってタマネギとヤモリは嫌いと泣き叫ぶのがお約束)。野球は大阪タイガースのファン。 : 女性の姿形をしていれば神も人外もなく欲情する煩悩のカタマリ。見境無くアタックやセクハラを繰り返し、しばしば美神の着替えや入浴を覗いては半殺しの目に遭う。一度激怒した美神に通報され、チカンで警察に逮捕されている〔このときのセクハラは偶然によるもので(原作とアニメでは事情は異なる)、横島に悪気は全くなかった。〕。女性が原因で散々な目に遭い続けるが全く懲りない。一方でロリコンは否定している。また口では過激なことを要求する割に奥手で、相手がOKだと言うと急に腰がひける臆病者。また、自分に向けられた純粋な好意に対しては超が付くほど鈍感。 : 劣等感の塊で「自分ほど信じられんものがこの世にあるかーっ」と断言するほど自己不信が強く、ピートのようなイケメンや大樹、西条のようにデキる男に対しては敵意を抱き、隙あらば容赦がない。また女好きだが女性を蔑視した発言も多い上、おキヌやルシオラ(場合によっては美神も)のように自分に恋愛感情を持つ女性に対してカッコつけたがる反面、思った事をすぐ口に出してしまうため肝心なところでどつきたおされる。 : 生まれは東京だが、小学生時代を大阪で過ごしたためか時折大阪弁が出る(アニメで声を担当する堀川は大阪府出身)。どんな状況からも、「あー死ぬかと思った」と言いながら何事もなかったかのように帰還するのがお約束(しかしさすがに大気圏突入を敢行した際には一時的な記憶喪失に陥った)。妄想癖があり、特に美神やキヌ絡みの妄想は多い。 : 性根は心優しく情にほだされることも多い。初期は人間の女性には全くモテず、ナンパをして合計40人(アニメでは45人。ナレーション担当の見鬼くんに「モテない男の日本代表」とまで言われた)にフラれたこともあったが、幽霊や妖怪の類には性別に関係なく好かれやすい。また、美神やキヌも含め、身近で好意を抱いている女性の存在に横島自身が気付いていないことも多い(前述の自己不信から「自分がモテる訳がない」と考えている他、普段から周囲の扱いがヒドすぎる)。GSとしての実力が身についた中盤以降は相手の方(小鳩や愛子、シロ、ルシオラなど)から熱烈にホレられる機会が増える。しかし、小学生の頃にはかなり女子に水面下でモテていたらしく、初恋の相手である夏子曰く競争相手が多いとまで言われていた。 : 良くも悪くも美神令子最大の理解者。美神の扱いに関しては実の母親以上に長けており、カネや脅迫以外の手段で動かすことが出来るほぼ唯一の人物。ただし、悪口を言ったり、あえて攻撃するなど大抵の場合自分の身と引き替えになる(他のキャラは恐ろしくてできない)。 : 父母の血ゆえか商才に恵まれ、オカルトGメン参加のため不在だった美神に代わって所長代理となった際には、食いはぐれていた仲間のGSたちに協力を呼びかけ大幅な黒字を計上している。遊びに関しても天才的な才覚と情熱を持っており、小学生時代はミニ四駆の全国大会で3年連続優勝を飾るほどの伝説的な腕前を持ち、「浪速のペガサス」の異名を持つ。呪われたクレーンゲームにおいても美神たちが囚われたときは一人で全員を救助した。 : 連載初期から小竜姫の指摘で霊能力を持つことが示唆されていたが、魔族との戦いが本格化した劇中中盤以降で全GS中最高の潜在能力を開花させる。身体能力・反射神経ともに異常に高く、至近距離から撃たれた銃弾を見切り、「ゴキブリ並みの生命力」といわれるほど打たれ強い(普段から美神に折檻されているせいでもある)。 : 物語序盤では本能の赴くままに行動し、シリアスな場面でもギャグ要員として活躍。弱者には高圧的に振る舞い強者には媚びるという典型的小物として描かれていた。GS試験への潜入で小竜姫の竜気を受けたバンダナに導かれ霊能力を覚醒させると、数々の戦いの中でその力は急速に増大する。特に斉天大聖の修行を受けて以降の戦闘では、人間界の主戦力として活躍を見せるようになり、シミュレーターでの訓練において本気の美神令子を倒した。小竜姫にシャドウを引き出され、「サイキック・ソーサー」から「栄光の手」を経て、「文珠」を獲得している。 : ただ横島にとって霊力以上の武器が「機転」であり、絶体絶命のピンチを発想の転換で乗り切る場面は初期からみられる。文珠習得後は咄嗟のアイデアを実現させる機会が広がり、アシュタロスさえも手玉にとった。 : 物語のクライマックスではGSとして美神を大きく上回る実力を得たことを示唆する描写がいくつも見られ、ほとんど主人公としての扱いを受ける。また、アシュタロス編以降はおキヌと共に美神のミスの尻拭いに奔走することも多かった。絶大な力を秘めているものの、その力を引き出せるかどうかは煩悩に左右される。“人間的に成長したがため煩悩がなくなり逆に霊力が落ちる”といったあまり例のない事態にも遭遇する。 : 赤ん坊の頃に美神と会ったことがあったり、陰陽師だった前世で美神の前世と愛し合うなど、深い因縁を持つ(小説版では小学生の頃にも美神と出会っているが、当初は忘れていた)。 : 名前の由来は邪(ヨコシマ)なタダの(普通の)男という意味だが、語呂は高島忠夫に由来する。 :; 高島(前世) :: 平安時代における横島の前世で陰陽寮に所属する優秀な陰陽師。女癖が悪く貴族・平民問わず、若い娘のいる家に夜這いを掛け挙句の果てに当時権力の絶頂にあった藤原氏の姫君に手を出して死罪を言い渡された。ただし、この時代の男女交際はかなりおおらかで「結婚する前のお試し期間」的な感覚があった。夜這いの際にも相手の女性に拒否されたらおとなしく引き下がるのがマナーであったため、アホな迫り方をしたのが原因だったのだろう。 :: 処刑を控え、牢に入れられていた所を襲撃してきたメフィストに契約を持ちかけられる。上手く出し抜こうとひとつ目の願いで「俺に惚れろ」と言い放ち、紆余曲折の末に本当に惚れられてしまう。アシュタロスに額を撃ち抜かれ一撃で殺されるが、後世である横島の魂から一時的に蘇り、ふたつ目の願い「メフィストが人間になる」、みっつ目の最後の願いで「また会おうな」と言い残して横島の魂の奥底に消えた。 :;横島 忠夫(未来) ::劇中から10年後のとある時間軸から死に瀕した妻・令子を救うためにタイムスリップしてきた横島本人。美神たちに対しては「横島タダスケ」と名乗る。その超人的な実力と実戦経験からGSとして屈指の存在となっている。事情を知らない現代の美神も素直に認めるほど。神通棍やアイテムの扱いにも長けており、厳しい修行の末に文珠を自在に扱えるようになっている。14個の文珠を用いて自らの力だけで時間移動を行った。結婚後も令子が入院している病院に、勤務している若い看護婦に手を出すなどスケベで女好きは相変わらずだが、アタマの回転も早く懐も深い。また、令子と一緒になったせいかライフスタイルも変わったようで、大金を手にしても平然としていた。令子と結婚するまでかなり苦労したようで、現代の横島から元は取れたのかと聞かれたら、赤字であるとの事。ただし、肝心な所でドジをするのは相変わらず。令子とは強い絆と信頼関係で結ばれ、“ウチのヤドロク”呼ばわりされている。 ::現在の横島から10年先の未来の姿とされるが、本来受けていない筈の妖毒を過去の自身が受けて毒が発症する、令子と結婚した事が本人にばれる(後にこれは文珠で記憶を消去している)等、その点を含めて現在の横島の歩む歴史が彼の歩んだ歴史と微妙に異なる事から、必ずしも過去の横島が美神と結婚した未来=現在の自分自身に行き着くという保証は無いと、作中でタダスケも言及している。 :; 横島・影法師(ヨコシマ・シャドウ) :: 横島の霊格・霊力を具現化した存在。影法師は本来、美神や雪之丞達のように鎧が収束したような姿が一般的であるが、彼の影法師は一見するとピエロのような意思を持った小人であり、小竜姫をして「こんな情けない影法師は初めて見た」と言わしめた。しかし「美神の下着」をエサに提示されて行動を翻したり、小竜姫の加速に追いつくなど、性格や行動原理は横島そのもの。ただ横島本人と異なり、常に大阪弁を喋る。 ; おキヌ/氷室 キヌ(ひむろ キヌ) : 声 - 國府田マリ子 : 300年前に15歳で一度死んだ村娘の幽霊。巫女装束がトレードマークで美神たちには「おキヌちゃん」と呼ばれている。身長156cm。B/W/H:78/56/80Aカップ〔少年サンデービジュアルコミックス「ゴーストスイーパー美神1」(ISBN 4-09-121875-X)より。〕。血液型はO型〔少年サンデービジュアルコミックス「ゴーストスイーパー美神1」(ISBN 4-09-121875-X)より。〕。序盤では幽霊らしく足が描かれていないことが多かったが、途中から足が描かれるようになる(アニメでは当初から描かれている)。 : 美神と横島が雪山で遭難したワンダーホーゲル部の男の霊を除霊するために訪れた御呂地岳で地縛霊としてすごしていた。最初は横島を身代わりにして解放されようとするも、美神の力により地脈から解放される。成仏の仕方がわからず、超薄給(日給30円)で美神事務所の一員となる。 : 現代文明に毒されていないこともあってか、純粋で温厚かつ誠実な性格。美神除霊事務所の良心で、誰にでも心優しく世話好きで、生前は、孤児達の面倒を見ていたため、子供嫌いな美神と違ってとりわけ子守りが得意。家事万能で事務所だけでなく横島のアパートも整理整頓し、横島が食い詰めた際には金を工面して助けていた。ただ、横島のエロ本を、それと知らず他の物と一緒に整理整頓してしまったり、パンツの黄ばみの落とし方を美神に相談したりするなど、男女関係にはかなり疎かった。 : 幽霊でありながら、霊能力のない普通の人にも見ることができたり、物を持ち運んだり、場合によっては破壊することもできる(視認・物理干渉を自在にON/OFF可能)ベテラン幽霊で、近所の善良な幽霊たちからの信頼も厚い。生身の人間との関係も良好で、常連であるスーパー「マルヤス」の店主からは、「そこらの生きてる奴より信用できらあ」と評されるほどである。少々天然ボケで、作品全体に関わる地雷を踏んだり、生きた人間なら即死ものの攻撃を受けた直後に「死んでてよかった」と言うのがお約束。趣味や好みが古風で時代がかっている。また、意外と芯は強く頑固なところがあり、自分が一度こうだと決めたら断固として譲らない。 : 横島にほのかな好意を寄せており、横島が“美神を除く”他の女性と親しくしようするとヤキモチを焼く。ただ、肉体がないため感情的に意識することはほとんどない。また、普段は横島の身を案じているが、「横島が死んでも幽霊になるなら構わない」とも考えており、悪気はないものの無神経な発言をすることもある。 : 普段着の巫女装束は、死装束として死亡時着ていたもの。霊体であるゆえ普通の服は着られないが、後に横島からクリスマスプレゼントとして幽霊でも着られる洋服をプレゼントされたり、妖怪“コンプレックス”の作り出した水着を着せられたりしている。 : 300年前に強力な地霊(死津喪比女)による山の噴火を鎮めるために捧げられた人柱であり、現代に復活した死津喪比女との壮絶な戦いの後、反魂の術で生き返り、自分を幽霊として封じた霊能者の末裔である氷室家の養女となった。 : 生き返った際に幽霊時代の記憶をすべて失い、一度は美神達から離れて氷室家の人々と暮らしていたが、肉体と霊体の結びつきが弱いため霊団(多数の怨霊)に襲われ、かすかに残る事務所の記憶を頼りに美神たちに助けを求めた。記憶を取り戻してからはネクロマンサー(死霊使い)としての能力を発現。再び美神の助手として事務所に住み込み〔この際に横島が余計な茶々を入れたため、横島にはナイショでかなりの高給(GS助手としての標準?)で雇われることとなっている。〕、冥子の母親が理事を務める「六道女学院」の霊能科に編入学し、GSをめざすことになった。 : 300年も幽霊をしていたため、霊魂と肉体の接続が不完全で、幽体離脱も容易にできるため特技と化している。アシュタロス編の終盤で美神の魂が四散した際には魂のない美神の肉体を維持するため憑依した。「ネクロマンサーの笛」で霊魂や下級魔族を操ることと、微弱な心霊治療(ヒーリング)能力で美神たちをサポートする。またアシュタロス編でヒャクメから「千里眼」を預けられ、南極決戦ではチームの「眼」として活躍した。 : 彼女の除霊法は、悪霊を共感と説得によって成仏させるという美神とは正反対の方法。相手と意志の疎通がとれればスムーズに除霊できるが、そうでない場合は苦戦する。 : 幽霊だった頃と比べ横島への恋愛感情をはっきり意識するようになり、横島に自ら寄り添うなど、行動が積極的に。また美神を含む他の女性キャラへの対抗心をみせるようになり、性格や立ち位置にも変化が見られるようになった。ただし、横島からは美神のスベリ止めのような気の毒な扱いしかされていない(妄想の中でさえ「浮気」と「貧乏」に泣かされている)。美神からは妹のように可愛がられており、何度か一緒の布団で寝ている姿が描かれている。極度の下戸であり、酒を一口飲んだだけで潰れてしまうほど。 : 「スリーピングビューティー」収録の単行本20巻裏表紙では「極楽ワールド唯一の正統派ヒロイン」と紹介されている(作者公認)。物語終盤では、美神と横島の因縁がメインとなったことやルシオラの登場もあり、扱いが小さくなっている。ユニコーンに「最近影薄い」と言われたこともある。 : 幽霊時代着用していた巫女装束は、除霊時の正装となった。そのため生き返ってからは普段着として様々な服装をしている。ただ、セーラー服(氷室家での学生生活時)、ブレザー(六道女学院編入後)、オカルトGメン制服などコスプレ紛いの格好が多い。合気道を得意とする資質を垣間見せたが、運動神経は良くない。 : なお、原作者の椎名高志は「おキヌが生き返って人間になる」という構想を、本来は最終回のために温めていたとの事である。 : 作品のスターター(またはワトスン役、メイン役達と出会うことで作品のスタートを切る役)は横島ではなく彼女である。 ; 犬塚 シロ(いぬづか シロ) : 犬神族で人狼の少女。剣術に長け、サムライ言葉でしゃべる。自身の霊波刀を強化するため、強力な霊波刀「栄光の手」を使う横島に師事したことから師匠と慕うようになる。 : 最初は小学生くらいで短髪の子どもの姿であったため、横島からは少年と思われていたが、ポチとの対決で重傷を負い「超回復」してからは急成長を遂げ、髪も伸び、出るところも出て女らしい姿になる。夜間しか人間の姿になれず、昼間は精霊石を持たなければ狼の姿になってしまう。 : 趣味は散歩。毎日朝晩横島をつき合わせ、数十キロ引きずり回している。犬呼ばわりされると怒るが、性格や行動は犬そのもの。また極度に食い意地が張っており、横島との出会いも空腹に負けて横島が晩飯に購入した牛丼に釣られたことによる。 : 人狼ならではの超感覚を生かして、後にタマモとともに美神除霊事務所の屋根裏部屋に助手として住み込むことになる。タマモとは当初犬猿 (?) の仲であったが、霊象事件の捜査を通じて和解、犬族同士の連帯感のようなものも芽生えているようである。 : 人狼一族にとっては貴重な女性でとても大事にされているが、本人にそうした意識は乏しい。横島を異性と認識して好意を寄せているが子ども扱いされており、普段の関係はまさしく飼い主とペット。 ; 玉藻(タマモ) : 800年前に退治された大妖怪九尾の狐(金毛白面九尾の妖狐、玉藻前)の転生した姿で、普段は中学生くらいの少女に化身している。様々な姿に変化したり、幻術で相手を混乱させる他、狐火を使うなど様々な能力を持つ。 : 殺生石の封印が解けた後、国を滅ぼす悪しき存在として日本政府に追い回され、退治の依頼を受けた美神に同行していた横島とおキヌに匿われるが、すっかり人間不信になっており、二人を騙して逃走。その後、郊外の片田舎に移り、好物のきつねうどんの無銭飲食を繰り返していたが、事件を聞きつけた美神達によって再び捕らえられる。そして、契約違反の発覚を恐れた美神に「人間社会の常識を身に付ける」名目で助手として雇われ、美神除霊事務所の屋根裏部屋にシロと同居する。 : 性格はクールで態度はツンデレそのもの。気まぐれな性分で、素直ではなく心を閉ざしがちだが、仲間を守りたいという気持ちは強い。知識に関しては長けているが、人生における経験は少ない。 ; 鈴女(すずめ) : 作中で絶滅危惧種とされるいたずら好きのピクシー。繁殖のために世界中を旅してきたが、ずっと1匹だけでいたためか性的な価値観がずれ、レズっ気の濃い性格に。美神達で常識を教えるため、屋根裏に住み着くこととなったはずだったが、のちに屋根裏部屋にシロとタマモが住むようになってもその姿を現さず、いつの間にか忘れ去られていたかわいそうな妖精。 ; 渋鯖 人工幽霊壱号(しぶさば じんこうゆうれいいちごう) : 戦前のオカルト研究家・渋鯖博士によって作り出された人工霊魂。戦後のどさくさに手続きを行い、渋鯖博士の息子として上記の名義で合法的に屋敷を所有していた。強力な霊能力者のエネルギーを受けていないと消耗する。メドーサとの戦いでビルごと除霊事務所を破壊されて行き場を失くした美神の前に現れ、屋敷を事務所として提供した。実体はなく、普段は屋敷に宿り結界の管理などを担当しているが、仕事に出る際には自動車に憑依して同行し、美神達をサポートする。 : 作者に忘れられたのか、「暗殺のソロ!!」でおキヌに侵入者を教えないなど、後期ではあまり出番がない。 : 「いちごう」の表記は、話によって「壱号」「1号」「一号」が混在している。 : 元ネタは悪魔崇拝やサディズムの研究で知られる作家の渋澤龍彦。劇中でも美神が「黒魔術の手帖」を読書している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「GS美神 極楽大作戦!!の登場人物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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