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源氏外伝(げんじがいでん)とは、江戸時代前期の儒学者である熊沢蕃山による源氏物語の注釈書。 == 概要 == 源氏物語の注釈・享受の歴史の中で、唯一の儒学者による源氏物語の注釈書である。本書はもとは54帖からなる源氏物語全帖にわたるものであったとされるが、現存する写本はすべて中院通茂によって5冊に再編されたとされる系統のものであり、内容は桐壺から藤裏葉までしか含まれていない。本書延宝年間(1673年から1681年まで)の始め頃の成立とされる。この時代は、萩原広道による源氏物語評釈以来行われている源氏物語の注釈の歴史の時代区分では湖月抄で終わる旧注と源注拾遺で始まる新注のちょうど中間の時代にあたり、本書は内容的にも旧注の範囲には収まらない一方で新注の時代に主流となった国学者によるものとも異なるもので、新注の時代になると、本居宣長の「紫文要領」や「源氏物語玉の小櫛」においては、本書の論説は安藤為章の「紫家七論」と共に「湖月抄」以前の旧注に書かれた諸説以上に激しい批判の対象となっている〔野口武彦「江戸儒学者の「源氏物語」観--熊沢蕃山「源氏外伝」をめぐって 」『文学』第50巻第7号(特集 源氏物語-1-)、岩波書店、1982年(昭和57年)7月、pp. 106-116。 のち『「源氏物語」を江戸から読む』講談社、1985年(昭和60年)7月、pp. 203-224。 ISBN 4-06-201840-3 及び『「源氏物語」を江戸から読む』講談社学術文庫 1172、1995年(平成7年)4月。 ISBN 4-06-159172-X 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「源氏外伝」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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