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澁谷工業 : ミニ英和和英辞書
澁谷工業[しぶやこうぎょう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たくみ]
  1. (n,adj-na) (1) workman 2. artisan 3. mechanic 4. carpenter 5. (2) craft 6. skill 7. (3) means 8. idea
工業 : [こうぎょう]
 【名詞】 1. (manufacturing) industry 
: [ごう, わざ]
 【名詞】 1. deed 2. act 3. work 4. performance

澁谷工業 : ウィキペディア日本語版
澁谷工業[しぶやこうぎょう]

澁谷工業株式会社(しぶやこうぎょう)は、石川県金沢市に本社を置く企業である。
ボトリングシステム(飲料調味料医薬品化粧品などの液体充填システム)の製造で国内トップシェアであり、世界でも大きなシェアを占める。近年では、iPS細胞を用いた再生医療の機械装置メーカーとして世界初の技術をいくつか開発している。
== 概要 ==
1931年に創業した、蒸した酒米を広げる際に使う麻布を扱う「澁谷商店」が前身である〔「(会社へ行こう)澁谷工業 金沢市 「ボトリング」シェア6割 /石川県」、朝日新聞 大阪地方版/石川、2009年6月17日、27頁。〕。
1953年、2本の一升瓶の内外を同時に洗浄できる「二連式瓶洗機」を開発し、当時手洗いだった中小メーカーの作業効率化に貢献した〔「いしかわモノづくり産業遺産:先人の努力の結晶 県内企業保有の27機械認定 /石川」、毎日新聞 地方版/石川、2011年11月2日、23頁。〕。「二連式瓶洗機」は2011年、石川県の「いしかわモノづくり産業遺産」に認定された〔。
1955年にボトリングシステムの市場に参入。この頃は三菱重工業日立造船など10社を超える企業が先行していたが、大手は欧米の技術を導入していたため、同じ型の瓶に充填する大量生産型のモデルだった〔。小規模の清酒メーカーより種類の違う瓶に充填できる機械がないという声を聞き1959年に開発したものの、最初に納めた愛媛県の清酒メーカーでは軽くて倒れやすい二合瓶が割れるばかりだった〔。その後は改善されて多品種の瓶に対応できるようになり、小規模の清酒メーカーが購入するようになった〔。その後ボトリング機械に専念し、ジュースや洋酒メーカーなどにも手を広げていった。
1970年代後半、消費者ニーズの多様化によって瓶の形も様々な物が使われるようになり、ボトリング装置も一台で多くの種類の瓶に対応することが求められるようになったため、澁谷工業はシェアを伸ばした〔。さらにレーザーでラベルに製造年月を印字する技術の導入などによって他社との差別化を図り、1980年頃には国内シェアでトップとなった〔。
1985年、大学教授からのアイディアをもとにレーザーを利用した水虫治療器を開発したが、600万円と高額だったため全く売れなかった〔。しかし、医療機器分野へ進出したという報道から話が進み、1991年から開発を始めた人工透析器は2004年時点のOEMでシェア20%となるまで成長した〔。
1993年、医薬品の瓶詰で実績のあった無菌充填技術を応用し、ペットボトルに無菌状態で瓶詰めできるボトリング装置を開発〔。ペットボトルの加熱殺菌が不要となったことからボトルの肉厚を薄くできるようになり、製造業者のコストダウンにつながった。樹脂製のふたをペットボトルに絞める技術の特許も開発し、ペットボトルのボトリング装置では100%近いシェアを持つようになった〔。ボトリング装置関連は2014年時点でも売上高の64%を占めている。
澁谷弘利社長(当時)が三洋電機バイオメディカ(2005年に三洋電機と合併)の経営トップと顔を合わせてから話が進んでバイオテクノロジーの分野に参入し、再生医療で必要とされる細胞培養技術において、安価で小型かつ使いやすい装置の開発に乗り出した。製薬企業向けに作っていたアイソレーターを改良し、2004年3月、産業技術総合研究所ティッシュエンジニアリング研究センター(当時)と三洋電機バイオメディカと共同で小型の「閉鎖型ヒト細胞培養システム」を開発し、国立病院大阪医療センターへ納めた〔。
その後もバイオ3DプリンターRegenovaの開発〔、山口大学との肝臓再生医療研究の共同開発〔「澁谷工業-山口大、肝臓の再生医療研究で共同開発」、化学工業日報、2013年8月27日、10頁。〕、IPS細胞による網膜再生医療の研究を進めているベンチャー企業ヘリオスとの培養装置開発〔など、再生医療分野の展開を進めている。2014年6月には、金沢テクノパーク内に日本初となる再生医療の専門工場を新設した〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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