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『激マン!』(げきマン)は、永井豪による日本の漫画。 == 概要 == 『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)2010年6月4日号より「デビルマンの章」の隔号連載を開始した。同誌2011年11月25日号で作者の過労による休載が告知されたが、2012年6月15日号より再開し、同年9月21号まで断続的に連載された。同誌2014年7月18日号より「マジンガーZ編〔第6話(2014年8月22日号)まで(ここまで毎号連載)は、『週刊漫画ゴラク』各号の表紙と目次で「マジンガーZの章」、作品ページで「マジンガーZ編」と表記された。中断を挟んで第7話(同年10月10日号)から(以後隔号連載)は後者に統一された。〕」が新たに連載されている。 「ノンフィクションにきわめて近いフィクション」〔当時の記憶が定かではないため、そういう理由も反映されている。〕と銘打たれた、永井豪の自伝作である。永井自身をモデルにしたマンガ家「ながい激」あるいは「ナガイ激」を主人公に、マンガ制作の舞台裏やこぼれ話、マンガを取り巻く当時の世相、作品に込めた思いなどが綴られる。但し、主人公の一人であるながい激は幻視による予知能力を持っており、その時代には起こっていないが夢で見た事件(湾岸戦争や地下鉄サリン事件)を作品に反映させるという形で、21世紀の永井豪の主張が盛り込まれている。 主人公が変名にされる一方で、辻真先や石川賢などは実名で登場しており、劇中で使われる人名には実名と変名が混在する〔豪の実兄の永井泰宇(本名:永井博)は作中で「ヤスタカ」と呼ばれている。〕。『デビルマン』『ハレンチ学園』『マジンガーZ』などの作品名は実名、「帝映動画」(東映動画)、「少年マンガ人」(少年マガジン)など企業や商標に関わるものは基本的に変名が使用されている。しかし、「マジンガーZ編」では企業や商標に関わるものも実名で登場している。 「デビルマンの章」の最終話において、編集部の意向により主人公を美男子として描いたことが、ながい激という架空のキャラを創作した理由だと説明された。その回の終盤においては、作者自身が現実に近いタッチで描かれている〔本人曰く、現実の水木しげると向井理(NHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(2010年)で水木にあたる役を演じた)くらいの違いがあるとのこと。〕。そしてラストで『バイオレンスジャック』と『デビルマン』の関連を暗喩したところで、「デビルマンの章」完結となった。 「マジンガーZ編」は、年代的には「デビルマンの章」とほぼ同時期を扱っているが、主人公の名前は「ナガイ激」に表記を変え、キャラクターデザイン的にも性格的にもイメージが変更されており、それぞれの作品のイメージが反映されている。これについては第1話の中でナガイ激自身が、「デビルマン」の作者と「マジンガーZ」の作者は人格が違い、それぞれの作品に合った人格に切り替わる、と説明している。劇中では、『デビルマン』を執筆していたながい激が執筆を終えて、『マジンガー』の仕事に意識を切り替えるとナガイ激に変化するというシーンも描かれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「激マン!」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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