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曲亭 馬琴(きょくてい ばきん、明和4年6月9日(1767年7月4日) - 嘉永元年11月6日(1848年12月1日))は、江戸時代後期の読本作者。本名は滝沢興邦(たきざわ おきくに、)で、後に解(とく)と改める。号に著作堂主人(ちょさくどうしゅじん)など(#名前について参照)。 代表作は『椿説弓張月』『南総里見八犬伝』。ほとんど原稿料のみで生計を営むことのできた日本で最初の著述家である〔杉本(1977)〕。 == 名前について == 滝沢馬琴(たきざわ ばきん)の名でも知られるが、これは明治以降に流布した表記である。現在確認できる限り本人は滝沢(瀧澤)馬琴という筆名は用いていない。幼名は春蔵のち倉蔵(くらぞう)、通称は左七郎(さしちろう)、瑣吉(さきち)。著作堂主人のほか、笠翁(りつおう)、篁民(こうみん)、蓑笠漁隠(さりつぎょいん)、飯台陳人(はんだいちんじん)、玄同(げんどう)など、多くの別号を持った。 多数の別号は用途によって使い分けている。「馬琴」は戯作に用いる戯号としており、戯作ではない往来物の『雅俗要文』が無断刊行された際に「著作堂馬琴作」と記されたことに強い不快感を示している〔『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻pp.332-333。大田南畝が戯作に「南畝」、狂詩に「寝惚」、狂歌に「四方赤良」などを使い分けることを引き合いに出している。〕。 馬琴自身は「曲亭馬琴」の筆名について、「曲亭」は『漢書』陳湯伝や『大明一統志』に見える山の名、「馬琴」は『十訓抄』に収録された野相公(小野篁)の「索婦詞」の一節「才非馬卿弾琴未能(才、馬卿(司馬相如)に非ざれば、琴を弾くこと未だ能わず)」から取っていると説明している〔「八犬伝第八輯自序」、岩波文庫版『南総里見八犬伝』第4巻p.249. なお『十訓抄』の編者については諸説あるが、馬琴は菅原為長と記している。〕。しかし「曲亭馬琴」は「くるわでまこと」(廓で誠)、すなわち遊廓でまじめに遊女に尽くしてしまう野暮な男という意味であるとも指摘されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「曲亭馬琴」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Takizawa Bakin 」があります。 スポンサード リンク
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