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煙霧(えんむ、、ヘイズ)とは、目に見えない乾いた微粒子が大気中に浮遊していて、視程が妨げられている現象。気象観測上は、視程が10km未満になっているとき〔気象庁「天気予報等で用いる用語 > 氷、霜、霧、雷、日照時間 煙霧 」、2015年4月6日閲覧〕。また煙霧のとき、湿度は75%未満の場合が多い〔原田朗「煙霧」、『最新気象の事典』、p43、1993年 ISBN 4-490-10328-X〕〔気象観測の手引き、p60、p64-65〕。発生源は、地面から舞い上がったちりや砂ぼこり、火事による煙、工場や自動車からのばい煙などさまざま。なお、大気汚染が原因であることが明らかな煙霧は「スモッグ」とも呼ばれる。 微粒子が太陽光を散乱するため、多くの場合は景色が乳白色に濁って見える。背景が明るいか、遠くに明るい色の物体があるときには、背景や物体は黄味を帯びた色、あるいは赤味を帯びた色になる。反対に暗いときには、青味がかった色になる。また、粒子自身に色が付いている時にはその色が反映される。これに対して、湿った微粒子で生じる靄(もや)は灰色を呈することから、両者は区別されている〔〔。 == 定義 == 工場排気、自動車排気、あるいは山火事などから出た燃焼物由来のすすや煙(ばい煙)、物の破砕や産業活動で生じる粉じん、風によって巻き上げられたちりや砂ぼこりといった、乾いた微粒子が浮遊している状態である。気象観測においては、視程10km未満の場合である〔。ただし、以下に挙げるように発生源が明らかな場合は除外される〔気象観測の手引き、p59-60、p64〕ため、発生源がはっきりしない場合に「煙霧」とされることが多い。 # 風じん(風によって、ちりや砂ぼこりが地面から巻き上げられる現象)および砂じんあらし〔 # ちり煙霧(風で巻き上げられた(風じんによって発生した)ちりや砂ぼこりが、風が止んでからも、あるいは離れた場所に移動してからも浮遊している現象)〔 # 黄砂(中国・モンゴル等の乾燥地帯由来のちり煙霧)〔(日本のみ、国際気象通報式では定義されていない) # 発生源が明らかな煙〔 # 降灰(火山灰の降下)〔 気象庁以下の日本の気象官署が記録する「大気現象」のほか、国際気象通報式SYNOPの「天気」においては上記の定義を用いる。ただし、例えば人為的大気汚染による煙霧と風じんが同時に見られるなど複数の現象が発生している場合は、報告の優先順位の関係などから、別の現象として記録されることがある。 また、国内気象通報の「天気」(日本式天気図の天気記号)の記録においては、視程が2km未満の濃い煙霧に限り「煙霧」とする。さらに、日本の気象官署が記録する15種区分の「天気」〔15種 区分の「天気」〕においては、視程が1km未満の非常に濃い煙霧に限り「煙霧」とする〔。 煙霧は気象学以外においては定義が明確ではなく、靄や霞(かすみ)と呼ぶ場合がある。文学上の表現としてはこちらのほうが多用される。また、航空や惑星科学の分野においては、慣習的に煙霧・スモッグ・靄・霧などをすべてひっくるめて視程を悪化させるもの全般を煙霧の英称である「ヘイズ」(haze)と呼ぶ場合がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「煙霧」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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