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皇帝教皇主義(こうていきょうこうしゅぎ、カエサロパピスムCaesaropapism)とは、東ローマ帝国においては、帝権が教権に優越し、皇帝は教皇であったとして、国家が教会を強く管理していたとする説〔『山川 世界史小辞典』230頁、山川出版社; 改訂新版 (2004/01)〕。広義には東ローマ帝国に限らず、歴史上でキリスト教に対して超越した権威を持った世俗の権力者の統治体制を指して用いられることもある。「Ceasaropapism」は皇帝(世俗の権威)を表す「Caesar」と教皇(教会の権威)を表す「Papa」を組み合わせて作られた言葉である。 後述するように、近年では誤解を招きかねない不正確な用語とする見解が主流となっている〔〔根津 p15, 2008〕。 正教会は、理想とする政治理念をビザンティン・ハーモニーと位置づけている。国家と教会を対立概念に置く事を前提とする術語「皇帝教皇主義」は、むしろ西方教会の理解の産物であると正教側からは捉えられている〔高橋(1980: 87-91)〕。 == 近年における見方 == 今日においては、東ローマ帝国の状況を指して「皇帝教皇主義」と呼ぶのは誤解を招きやすい不正確な用語であり、使用は控えるべきであるとの見方が主流になっている〔。これらの理由としては、 * 皇帝は聖職者ではなく、奉神礼を執行していたわけではない〔。 * 「皇帝教皇主義」という用語自体が皇帝権と教皇権が分立していた中世西欧を前提とする見方であり、それを基準に異なる歴史を辿った東ローマ帝国および正教会の制度を異端視するかのような言説は倒錯した議論としかいえない〔。 * コンスタンディヌーポリ総主教は常に皇帝の言いなりになっていたわけではなく〔、教会は民衆に対する影響力を行使して帝権の意図を阻止することもあった〔。 といった理由が挙げられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「皇帝教皇主義」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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