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砲口初速(ほうこうしょそく、)とは、砲口〔銃の場合は「銃口」となるが本項では「砲口」で統一する。〕から弾丸が射出されるときの速度である。 == 物理と技術 == 砲口初速の範囲は、拳銃の場合の亜音速の毎秒340 m以下から、戦車砲から発射されるAPFSDSのような徹甲弾の毎秒1,800 m以上まである。後者の速度はほぼ化学装薬で達成できる限界値に近い。弾丸の速度は砲口で最も高く、その後は空気抵抗のため徐々に低下する〔弾丸速度が砲口で最も高いのは、ベースブリード弾やロケットアシスト弾(RAP)でも同様である。砲発射型のロケット弾は通常は砲弾とは呼ばれず、これらの説明とは異なり砲口を離れた後に加速する。〕。 通常の銃や大砲では、砲口初速は装薬の質(燃焼速度および膨張率)と量、弾丸の重量および砲身の長さに依存する。燃焼速度の遅い装薬は完全に燃え終えるまでに時間を要するため、同じ弾では長い砲身を、同じ砲身では重い弾丸に適する。装薬量が同じであれば、より速く燃焼する装薬は、軽い弾丸をより高速度に加速することができる。銃砲において、装薬の燃焼で生じる圧力は、砲口初速の制限因子となる。安全性と高い砲口初速を両立させるには、装薬の質と量、弾体の重さと砲身長と間の最適なバランスを見つけなければならない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「砲口初速」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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