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福岡「殺人教師」事件 : ミニ英和和英辞書
福岡「殺人教師」事件[ふくおか]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふく]
 【名詞】 1. good fortune 
: [こう, おか]
 【名詞】 1. hill 2. height 3. knoll 4. rising ground
: [さつ]
 【名詞】 1. kill 2. murder 3. butcher 4. slice off 5. split 6. diminish 7. reduce 8. spoil 
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1
教師 : [きょうし]
 【名詞】 1. teacher (classroom) 
: [し]
 【名詞】 1. (1) teacher 2. master 3. one's mentor 4. (2) the Reverend
: [こと]
 【名詞】 1. thing 2. matter 3. fact 4. circumstances 5. business 6. reason 7. experience 
事件 : [じけん]
 【名詞】 1. event 2. affair 3. incident 4. case 5. plot 6. trouble 7. scandal 
: [くだん, けん]
 【名詞】 1. matter 2. case 3. item 

福岡「殺人教師」事件 ( リダイレクト:福岡市「教師によるいじめ」事件 ) : ウィキペディア日本語版
福岡市「教師によるいじめ」事件[ふくおかし]
福岡市「教師によるいじめ」事件(ふくおかし「きょうしによるいじめ」じけん)は、2003年福岡市の市立小学校男性教諭が、アメリカ人先祖にもつ児童に対して、人種差別に基づくいじめを行ったとされた事件。福岡市教育委員会が全国の教育委員会で初めて「教師によるいじめ」を認め、教諭を懲戒処分としたことで、マスメディアでも大きく取り上げられた。しかしその後、報道は収束。メディア報道のあり方も問われた。2013年、福岡市人事委員会は「いじめ」の事実は認められないとして、懲戒処分を取り消した。

==事件の概要==
2003年6月朝日新聞(西部本社)が「小学校教諭が小4児童をいじめ」との見出しで記事を掲載〔「小学校教諭が小4児童をいじめ - 家庭訪問直後から」朝日新聞(西部)2003年6月27日付朝刊〕。母親の曽祖父がアメリカ人である児童に対して、担任の男性教諭が人種差別に基づくいじめを行っていると報じた〔。同年8月、福岡市教育委員会は教諭を停職6か月の懲戒処分〔「小4児童いじめで教諭停職6カ月 - 福岡市教委」朝日新聞(西部)2003年8月23日付朝刊〕。さらに同年10月には『週刊文春』が「『死に方教えたろうか』と教え子を恫喝した『殺人教師』」との見出しで本事件を報道〔週刊文春(2003年10月9日)40-43頁〕。教諭の実名を報じ、「いじめ」の内容を、次のように詳細に伝えた。
*家庭訪問の際、児童の曽祖父がアメリカ人であることを聞いた教諭が、児童の「血が穢れている」などの人種差別発言を行った〔週刊文春(2003年10月9日)40頁〕。
*翌日以降、児童らが帰り支度をしている際、教諭は児童に対し、教諭が10数える間に帰りの準備をするように命令。できないと「ミッキーマウス(両を掴んで持ち上げる)」「ピノキオ(をつまんで振り回す)」などの「刑」の中から児童に選ばせ、実行するという体罰を行うなどした。これにより、児童は耳を切るなどの怪我をした〔週刊文春(2003年10月9日)40-41頁〕。
*さらに教諭は児童に対して「お前は生きとる価値がなかけん、死ね」などと発言〔週刊文春(2003年10月9日)42頁〕。
*教諭によるこれらの虐待行為により、児童はPTSDと診断された〔。
これが、教育委員会が「教師によるいじめ」を全国で初めて認定した事件とされる〔〔「福岡・男児いじめ問題」毎日新聞2003年11月24日付朝刊〕。上記『週刊文春』の報道を受けて、全国ネットのワイドショーもこの事件を取り扱う過熱報道が行われた。一方の教諭も、当初は「いじめ」の事実を認めていたものの〔〔福田・新潮45(2004年1月)58-59頁〕、その後、報道されているような体罰やいじめは行っていないと反論。マスコミの取材にも応じ、自身の身の潔白を訴えるようになった〔福田・新潮45(2004年1月)55頁〕。
2003年10月8日、児童とその両親は、500人を超える弁護団を結成、福岡市と教諭個人を被告として、民事訴訟提起〔「小4、教諭を提訴 - ほお引っ張り『アンパンマンの刑』」朝日新聞2003年10月9日付夕刊〕。しかし、訴訟では「児童の曽祖父がアメリカ人」という原告児童・両親の当初の主張が虚偽と判明。さらに、開示された児童のカルテの記載からは、児童のPTSDの症状が認められないなどとして、被告は事実関係を激しく争った。結局、2008年に言い渡された福岡高等裁判所判決では、原告らの主張のほとんどが認められず(後述)、市の児童に対する330万円の支払いが命じられるにとどまった(確定〔「『教諭のいじめ』高裁判決が確定 」朝日新聞(西部本社)2008年12月10日付朝刊〕)。
その後、教諭の不服申し立てを受けていた福岡市人事委員会が、市教委の行った懲戒処分を審査。2013年1月、教諭によるいじめの事実は認められないとして、懲戒処分をすべて取り消す裁決がなされた〔「人事委が懲戒処分取り消し - 教諭の行為いじめでない」西日本新聞2013年1月23日付朝刊〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「福岡市「教師によるいじめ」事件」の詳細全文を読む




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