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『空の大怪獣ラドン』(そらのだいかいじゅう ラドン)は、1956年12月26日に公開された、東宝制作の怪獣映画。 == 解説 == 東宝初のカラー怪獣映画である。原作者の黒沼健は日本におけるオカルト・ライターの草分けでもあり、本作でも自衛隊機が国籍不明機を追跡する場面では米国の有名なUFO事件のマンテル大尉事件がヒントにされている。ゴジラが台風と共にやってきたように、ラドンは炭鉱の落盤事故と共にやってくる。心配する家族の様子は当時のニュース映像そのままであり、目撃者がショックで記憶を失っているのは、事故被害者の一酸化炭素中毒後遺症を思わせる。 ラドンが衝撃波で叩き折る西海橋は、前年完成したばかりだった。この映画の公開後、西海橋や阿蘇山を訪れる観光客は明瞭に増えたとのことで、以後の怪獣映画のロケ地として完成間もない注目の新ランドマークが宣伝も兼ねて怪獣に破壊される伝統の先駆けとなった。この西海橋のミニチュアは赤く塗装されていたが、本番前になって実物が銀色であることが判明。スタッフは徹夜でこれを銀色に塗り直したそうである。ラドンが福岡市天神地区を火の海にするシーンで破壊される天神地区の有名デパート岩田屋のマークは噴水の3本の水流をデザイン化したものだが、あたかもラドンを意匠にしたかのように見え、「自社を破壊した怪獣をマークにしているデパート」と評判をとった。 本作で初めて登場した巨大な翼竜型の怪獣のラドンについてはラドン (架空の怪獣)を参照。 登場人物の1人、古生物学者・柏木久一郎博士(演・平田昭彦)は劇中では単に「博士」と呼ばれるだけで名前が明確に明かされず、映画公開当時は劇場販売プログラムの配役欄または黒沼健の原作を読まない限り、観客にはキャラクター名が不明だった。 本作品にはラドンの卵の大きさや体重などを推定するためにコンピューターを利用する場面が見られるが、日本の怪獣映画やSF映画にこうしたエレクトロニクス機器を導入する場面が出てくるのはこれが初めてである。コンピューターは映画では「電子計算機」と呼ばれていたが、黒沼健の原作小説「ラドンの誕生」ではサイバネティックスという当時としては先鋭的なネーミングで設定されていた。 原作小説の初出は少年雑誌『中学生の友』1956年10月号の別冊付録。同小説は季刊誌『幻想文学』第39号(1993年9月・幻想文学出版局)の特集「大怪獣文学館」の中にも再録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「空の大怪獣ラドン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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