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三弦橋(さんげんきょう)は、北海道夕張市のシューパロ湖に架かる旧森林鉄道の鉄道橋である。なお、正式名称は下夕張森林鉄道夕張岳線第一号橋梁である〔廣済堂出版・2013年19頁〕。 == 沿革 == 1962年(昭和37年)完成の大夕張ダム建設により、それまでの下夕張森林鉄道線夕張岳線の一部が水没することとなり、その移設補償工事として北海道開発局により建設され、1958年(昭和33年)〔に完成した単線鉄道橋(軌間762mm)である。夕張岳線ではこの補償工事で第一号橋梁から第六号橋梁までの6つの橋梁が架設されたが、第一号橋梁である三弦橋はシューパロ湖の湖尻を横断するため、その中で最大規模のものである。 三弦トラス(Triangular truss、Three chord truss)と呼ばれる、下路トラス橋であるが上弦材が1本、下弦材が2本、断面が三角形で、四角錘を連ねた特異な構造である。同構造を採用した理由は、鋼重と建設費用の低減、および周囲の景観を損ねない美しいスタイルをという配慮からと言われている。同形式としては国内唯一の、世界的にも稀有な鉄道橋である。上部構造製作・架設は株式会社東京鐵骨橋梁製作所(現社名・株式会社東京鐵骨橋梁)、下部工は大成建設株式会社の施工による。 この特徴的な構造と鋼重450t、長さ381.80m(最大支間77m、7連)という、長大さは全国の森林鉄道でも他に例がない。秀峰「夕張岳」を配し、人造湖「シューパロ湖」の湖面を低く横切るその美しい外観は、地元の大夕張郵便局(1997年廃局)の風景印にも使用され、地域の象徴的存在であった。しかし、林道の整備が進み木材輸送が森林鉄道からトラック輸送に替わったため、1963年(昭和38年)に夕張岳線が廃止となり、完成からわずか6年間しか供用されなかった。 2014年3月、夕張シューパロダムの試験湛水開始により水没した〔〔トラス構造「三弦橋」水没へ 北海道・夕張 ダムの試験湛水で 北海道新聞 2014年3月2日付 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三弦橋」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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