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『第二の乙女の悲劇』(だいにのおとめのひげき、''The Second Maiden's Tragedy'')は、1611年に書かれ、同年、国王一座によって上演された、原稿のみが現存しているジャコビアン時代の戯曲。現存している原稿は検閲官に提出した写しで、検閲官のメモと削除の跡が残っている。1642年に国王一座が解散した後、出版者ハンフリー・モーズリー(Humphrey Moseley)がこの原稿を獲得したが、印刷はされなかった。1807年、この原稿は大英博物館に購入された。作者はトマス・ミドルトンだと一般に信じられている。 ==題名== この劇の元々の題名はわからない。原稿には題名が書かれておらず、検閲官のジョージ・バック(George Buck)のメモも「(名前が書かれていないので)この第二の『乙女の悲劇』は……」で始まっている〔Second Maiden's Tragedy licence.jpg at Wikipedia〕。つまり、名前がなかったので、とりあえずボーモント&フレッチャーの『乙女の悲劇(The Maid's Tragedy)』を持ち出してそう呼んだわけである。バックの注釈は17世紀のこの原稿の所有者ハンフリー・モーズリーを混乱させてしまった。モーズリーは書籍出版業組合記録にこの劇を『乙女の悲劇 第2部(The Maid's Tragedy, 2nd Part)』という題名で記載してしまった〔Martin Wiggins, ed. ''Four Jacobean Sex Tragedies'' (Oxford UP, 1998), p. xxx.〕。バックのつけた題名は定着し、この劇は普通『第二の乙女の悲劇』と言われている。 しかし、最近の編集者の2人は別の題名を使っている。マーティン・ウィギンスは『Four Jacobean Sex Tragedies(4つのジャコビアン時代の性悲劇)』の中で、「第二の」という語はこの劇を指すものではないし、「第二の乙女」に該当する登場人物も出てこない、実際にはバックはこの劇を『乙女の悲劇(The Maiden's Tragedy)』と呼んだのだと主張した〔Martin Wiggins, ed. ''Four Jacobean Sex Tragedies'' (Oxford UP, 1998), p. xxx-xxxi.〕。一方、ジュリア・ブリッグスは『Thomas Middleton: The Collected Works(トマス・ミドルトン選集)』の中で、「乙女」という語がこの劇には出てこないことを指摘したうえで、名前のない女性主人公にちなんで、『貴婦人の悲劇(The Lady's Tragedy)』に改名した〔Julia Briggs, ed. ''The Lady's Tragedy: Parallel Texts'' in ''Thomas Middleton: The Collected Works'' (Oxford UP, 2007), p. 833.〕。 この劇を上演したプロデューサーたちも題名を改名したことがあった。1984年のUpstream Theatreの上演では『The Tyrant(暴君)』で、1994年のブリストルでのHen and Chickenの上演では『貴婦人の悲劇』で、それぞれ上演した〔Martin Wiggins, ed. ''Four Jacobean Sex Tragedies'' (Oxford UP, 1998), p. xl.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第二の乙女の悲劇」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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