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韻図(いんず)または等韻図(とういんず)とは、中国古代において漢字音を表すために用いられた一種の音節表をいう。韻書のように反切で表音するのではなく、声母(頭子音)の軸と韻母(母音を中心とした音節後半部)の軸をもった表内の位置で漢字の発音を示した。日本語の五十音図のようなものであるが、中国語は音節数が多いため数十枚、数千字にも及ぶ。このような図を用いた音韻学を等韻学(とういんがく)と呼ぶ。 == 成立背景 == 韻図の成立には仏教が大きく関わっており、梵字(悉曇)すなわちサンスクリットを表記した文字を研究した悉曇学による影響を受けているとされる。梵字はアブギダと呼ばれる音素文字の系列であり、子音(体文)と母音(摩多)の区別があり、そのような文字体系に触発されて1音節の漢字を何とか表そうと工夫してできたものと考えられる。 現存最古の韻書は『韻鏡』であり、その成立時期ははっきりしないが、唐末から宋初の間と考えられる(刊行は南宋時代)。おそらくは先行する文献があり、唐代中期頃に淵源があると思われるが、詳しいことは分からない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「韻図」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rime table 」があります。 スポンサード リンク
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