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細流抄(さいりゅうしょう)とは、源氏物語の注釈書である。永正7年(1510年)から永正10年(1514年)の成立とみられる。「公条公聞書」、「源氏細流」、「源氏物語聞書」、「源氏物語抄」、「源氏物語注」、「源氏物語細流抄」、「細流」、「三条西家抄」、「三抄」、「帥源氏聞書」、「秘抄」などとさまざまな名称を持つ〔津島昭宏「主要古注釈書一覧 9 細流抄」林田孝和・植田恭代・竹内正彦・原岡文子・針本正行・吉井美弥子編『源氏物語事典』大和書房、2002年(平成14年)5月、p. 64。 ISBN 4-4798-4060-5 〕。 == 概要 == 三条西家系統の注釈書の一つである。『花鳥余情』とほぼ同じ分量の注釈書であるが、注釈している項目数はかなり多く一項目当たりの文章は少ない。注釈者の観点から出典考証を尽くすよりも本文の読解を尽くすことを重視したためであると考えられる〔伊井春樹「源氏物語古注釈事典 細流抄」秋山虔編『源氏物語事典』学燈社〈別冊国文学〉No.36、1989年(平成元年)5月10日、p. 317。 〕。 成立については、三条西実隆の講義を受けた三条西公条による講義ノートともいうべき『源氏聞書』を、1510年(永正7年)8月17日に整理した二次本ともいうべきものが、現存する『細流抄』であると考えられてきた。細流抄には語句や場面について、「おもしろし」「あはれなり」といった評語的語句がしばしば書き加えられているが、これはそのためだとされた。しかし伊井春樹は、『源氏聞書』と『細流抄』との内容が大きく異なる事から、『細流抄』は『源氏聞書』とは別に三条西実隆が能登守護からの求めに応じて著したものであるとした〔伊井春樹「細流抄から明星抄へ」角田文衞・片桐洋一監修紫式部顕彰会編『源氏物語と紫式部 研究の軌跡 資料篇』角川学芸出版・角川グループパブリッシング、2008年(平成20年)7月 ISBN 978-4-04-621171-2 〕〔吉森佳奈子「伊井春樹著「細流抄から明星抄へ」」角田文衞・片桐洋一監修紫式部顕彰会編『源氏物語と紫式部 研究の軌跡 研究史篇』角川学芸出版・角川グループパブリッシング、2008年(平成20年)7月 ISBN 978-4-04-621171-2 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「細流抄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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