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肩帯(けんたい、、)は、脊椎動物の前肢の基部となる肢帯である。胸帯 (pectoral girdle / cingulum pectorale)、前肢帯 (fore limb girdle)、上肢帯 (upper limb girdle) とも呼ばれる。 ==構成== 肩帯を構成する骨は以下の通りである。ここで挙げた骨は特定の動物群にしか現れない物や、進化の過程で消滅したりする物が含まれており、これら全てを同時に持つ脊椎動物はいない。間鎖骨以外は左右対である。 : * 肩甲骨:scapula : * 上肩甲骨:suprascapula : * 前烏口骨:procoracoid : * 烏口骨:coracoid : * 上鎖骨(擬鎖骨):cleithrum : * 上上鎖骨(上擬鎖骨):supracleithrum : * 鎖骨:clavicle : * 間鎖骨:interclavicle このうち肩甲骨・上肩甲骨・前烏口骨・烏口骨は内骨格性骨格であり、上鎖骨・上上鎖骨・鎖骨・間鎖骨は皮骨性骨格である。魚類にはここで挙げた以外の皮骨を肩帯成分として持つことがある。腰帯が内骨格性骨格のみからなるのに対し、肩帯は皮骨性骨格を含み、かつその初期には皮骨性骨格が優勢であったことが特徴である。しかし進化のどの段階においても自由肢との関節は内骨格性骨格が司る。 また、前烏口骨と烏口骨は研究者によっては双方とも烏口骨であり、烏口骨要素の前部と後部 (anterior coracoid / posterior coracoid) と解釈されていることもある。哺乳類が持つ烏口骨(烏口突起)と相同なのはその場合の後半部であるので、ここでは前半部を前烏口骨と呼ぶ系を採用しているが、狭義の烏口骨を持たない鳥類・爬虫類などにおいても、ここでいう前烏口骨を指して烏口骨であるとしている文献もあるので混同しないように注意が必要である。魚類と初期の両生類では肩甲骨と烏口骨(前烏口骨)に相当する骨は肩甲烏口骨 (scapulocoracoid) という単一の骨をなしている。ただしこの単一骨は肩甲骨のみと相同であり、魚類において肩甲烏口骨と呼ばれているのはその機能からの命名でしかないという考えもある。その場合、原始両生類がもっているのは肩甲骨であり烏口骨はまだ現れていないとされる。また、後に肩甲骨と烏口骨(前烏口骨)が二次的に融合した場合にも肩甲烏口骨という語が使用される場合があるが、哺乳類の場合(烏口骨が烏口突起となって肩甲骨の一部となっている)は単に肩甲骨と呼び、肩甲烏口骨とは呼ばれないのが普通である。 肢帯の主な役割は四肢と体幹とを結びつけることにあり、腰帯の腸骨は進化の早い段階で仙部肋骨を介して脊椎と固着している。しかし肩帯の場合、腸骨と同じく背部要素である肩甲骨が体幹骨格との関節面を形成する例は少ない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「肩帯」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pectoral girdle 」があります。 スポンサード リンク
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