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留袖(とめそで)は、和服の1つで、既婚女性が着用する最も格の高い礼装である。着物の格においては第一礼装になり、西洋のイブニングドレスに相当するものである。ただしイブニングドレスのように時間の制約はなく、昼夜問わず着用できるものである。 ==概要== 江戸時代には若年者が着用する振袖の長い袖を結婚後に短くし、身八口を縫い留める習慣があり、このような着物を柄ゆきに関わらず全て「留袖」と呼んでいた。ここから「留袖」と言う名称自体がやがて「既婚女性の礼装」と言う意味に転じていった。 現在「留袖」と呼ばれているのは、化政文化華やかな頃、江戸で芸者から流行が広がった江戸褄(えどづま)と呼ばれる下半身部にのみ模様の入った着物を指す。 留袖は振袖をリサイクルしたものであったので、地色はさまざまだったが、明治時代に西洋のブラックフォーマルの概念が取り入れられ、黒地になった。〔小学館 長崎巌『きものの裂のことば案内』2005年、11頁〕 黒留袖は、戦前は白羽二重または白一越縮緬の下着と重ねて着用され、丸帯が合わせられていた。1960年頃には、下着の代わりにつけ比翼が一般的になる。帯についても、1960~1970年代は「丸帯は大げさなので袋帯や格調高い名古屋帯でもよい」と婦人雑誌『主婦の友』にあるように簡略化されていく。1980年代より袋帯が一般的になった。〔主婦の友社 主婦の友社監修・田中敦子編著『主婦の友90年の智恵 きものの花咲くころ』2006年、145頁、146頁〕 また八掛(裾回し)は「無垢仕立て」と言って必ず表と同じ生地を用いて仕立てられている。この場合この表からは見えない八掛にも模様が入ることがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「留袖」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tomesode 」があります。 スポンサード リンク
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