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『花子とアン』(はなことアン)は、2014年(平成26年度)上半期に、NHKの総合テレビジョンとBSプレミアムで放送された連続テレビ小説・第90シリーズの日本のテレビドラマ。『赤毛のアン』の日本語翻訳者である村岡花子の半生を原案としたフィクションで、中園ミホ脚本により制作された。初回(3月31日放送)から最終回までの期間平均視聴率が22.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。大ヒットした『あまちゃん』(20.6%)や『梅ちゃん先生』(20.7%)、『ごちそうさん』(22.4%)を超え、朝ドラでは過去10年で最高の記録となった。 放送終了後、スピンオフスペシャル『朝市の嫁さん』(あさいちのよめさん)が制作された。 == 企画・制作 == 『赤毛のアン』に代表されるモンゴメリなどの英米児童文学の日本語訳版を著し、明治から昭和の混乱期に翻訳家として活躍した村岡花子の半生をもとにしたテレビドラマである。 村岡恵理(花子の孫)『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』を原案に、フィクションストーリー〔本編後の「ベストフレンズ」のコーナーにて「このドラマはフィクションです」と表記されている。〕として中園ミホの書き下ろし脚本にて制作。本作では実在の村岡花子を主人公のモデルとしながらも、彼女と『赤毛のアン』の主人公アンとを重ね合わせ、随所に『赤毛のアン』を彷彿とさせる場面を散りばめるといった脚色がなされている。また花子の腹心の友として登場する柳原白蓮にもスポットをあてるなど、花子とともに激動の時代を生き抜いた人々も描かれる。 主役を演じる吉高由里子は、前作『ごちそうさん』の杏に続き、オーディションを介さず直接オファーによって決まった。人選について、当作品を製作統括する加賀田透は「オーディションにするか、キャスティング(直接オファー)にするか迷っていた3月頃に、映画『横道世之介』を見て、お嬢様育ちのヒロインを演じた吉高さんがいいのではないかと思った。スタッフも中園ミホさんも満場一致で支持してくれた」と経緯を説明した。 劇中の語りは、美輪明宏が担当する。製作統括の加賀田透は、美輪を指名した理由について「『時空を越えて、過去も未来も自在に旅する人』、それが美輪明宏さんのイメージです。明治・大正・昭和にわたる『花子とアン』の世界に私たちをいざなってくれるのは美輪さんしかいないと思っております」と語っている〔毎日新聞デジタル 美輪明宏:吉高由里子主演朝ドラ「花子とアン」の語り手に 2013年10月23日記事。〕。また、脚本の中園も、劇中の語りの締めの言葉である「ごきげんよう」を使い慣れている人物が他にいないという理由から美輪を指名したという。美輪本人も、2014年4月7日放送の『スタジオパークからこんにちは』において、劇中で表現される当時の時代背景や文化を直接知る世代の人間として自分が語りに適役ではないかと判断し、依頼を引き受けた旨を語っている〔「美輪明宏、『花子とアン』の締め言葉『ごきげんよう』を流行語に」 (2014年4月7日)、47NEWS、2014年4月18日閲覧。〕。また、花子の妹・ももを演じた土屋太鳳は、本作出演中に2015年前期の連続テレビ小説『まれ』の主役に決定した。 窪田正孝演じる木場朝市を主役にした『朝市の嫁さん』が、放送終了後の同年10月18日19:30 - 20:59に、NHK BSプレミアムで放送された。花子を一途に思い続けた朝市に対し「朝市にも幸せになってほしい」との声が視聴者から多く寄せられたことから制作されたスピンオフドラマである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「花子とアン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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