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葱油餅(ツォンヨゥピン)とは、小麦粉で作った生地に油を塗り、ネギの細片を具として巻き込んで焼いた中華料理。北京料理として知られるほか、台湾料理など他の地域でも食べられており、類似したものは:zh:蔥抓餅などとも呼ばれている。屋台の商品として売られていることが多い。 作り方は、以下のとおりである。まず、小麦粉をぬるま湯または水で練って生地を作り、麺棒で薄く広げる。ついで、生地に塩を振って味付けし、油を塗って、みじん切りにしたネギを散らす。端から生地を巻き、細い棒状になるようにする。棒状になった生地を、油がこぼれないよう両端を留めてから、ひねりながら棒の縦方向に潰し、さらに麺棒で円盤状に伸ばす。あるいは、棒状の生地を渦巻き状に巻いて円盤にしてから、麺棒で伸ばす方法もある。最後に、円盤状になった生地を、熱した鉄板やフライパンで焦げ目が付くように焼く。屋台では、焼きあがった葱油餅に放射状に切り込みを入れて、三角形に切り分けて供することが多い(画像参照)。 生地に油を塗ってから、巻いたりひねったりすることで、薄い層が重なったパイのような構造になる。これにより、発酵させない生地であっても、焼いても固くなりすぎないで済む。もっとも、生地に酵母を加えて発酵させる作り方もあり、その場合は焼餅の一種とも言える。 なお、葱油餅はピザの起源であるという俗説がある。中国を訪れたマルコ・ポーロが、イタリアに帰国後に葱油餅の再現をしようとし、出来たのがピザだったと称する。もっとも、ピザの歴史はマルコ・ポーロが訪中した13世紀よりも古いと考えられ、実際には両者は無関係である。 『美味しんぼ』では、同様の料理が「ローピン」(烙餅)の名で紹介されている。 ==参考資料== *ウー・ウェン『ウー・ウェンの北京小麦粉料理』(高橋書店、2003年) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「葱油餅」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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