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連綿語(れんめんご)は、中国語において、二音節からなる単純語(語源的に複数の要素に分割できない語)をいう名称。多くの語では一音節目の頭の子音と二音節目の頭の子音が一致する双声、あるいは一音節目と二音節目で頭の子音以外が一致する畳韻を持つ。「逍遥」(めぐりあるく)や「酩酊」(酔っているさま)のように、一音節目と二音節目で、部首を同じくする形声文字を使って書くものが多いが、「猶予」や「参差」(ふぞろいな様)のようにそうでない語もある。また、古典では往々一つの語に複数の表記がある。たとえば「はう」という意味のホフクは、現代の日本語の文章では「匍匐」という表記を見ることが多いが、古典では、匍匐以外にも匍伏、蒲伏、伏服、俯伏などがある。さらに広義には固有語だけでなく借用語で二音節の単語も含む。 ==現代の日本語で用いられることのある連綿語== *齷齪(あくせく):何かをするのに気をもみ急ぐさま *慇懃(いんぎん):ねんごろなさま *鸚鵡(おうむ):鳥の名。 *膃肭(おっとつ):膃肭臍(おっとせい)の一部として用いる。元来膃肭のみで動物をさす。 *邂逅(かいこう):出会う。サ変動詞として用いる。偶然性や一回性を強く暗示。 *傀儡(かいらい):原義はあやつり人形。比喩的にだれかにあやつられている人、国などを指す。 *矍鑠(かくしゃく):老人が壮健であるさま。 *混沌(こんとん):上下左右、全体と部分など、概念的な区別がなくとらえどころがないさま。現代の日本語ではやや転じて「無秩序」や「混乱した状態」を指す。 *珊瑚(サンゴ):生物の名。 *獅子(しし):動物の名。 *芍薬(シャクヤク):植物の名。 *憔悴(しょうすい):疲れ切った顔つきのさま。 *逍遥(しょうよう):めぐり歩く、散策する。サ変動詞「逍遥する」として用いる。 *鶺鴒(セキレイ):鳥の名。 *齟齬(そご):くいちがうさま。「連絡の齟齬」のような名詞の用法しかなく、動詞また形容動詞としては用いられない。 *躊躇(ちゅうちょ):何かを行うのをためらうさま。サ変動詞として用いられる。 *丁寧(ていねい):人への応対を軽んじないさま、作業がぬかりのないさま *蟷螂(とうろう):カマキリ。「蟷螂の斧」(とうろうのおの)の一部として用いられるのみで、単独では用いられない。 *髑髏(どくろ):頭の骨。連綿語は現代の日本語の中では文語的な語が多いが、髑髏はその中でやや例外。 *徘徊(はいかい):あちこちを歩き回るさま。サ変動詞として用いられる。 *溌剌(はつらつ):原義は(地上におかれた魚が)はねるさまだが、現代の日本語では元気のあるさまの意味で用いる。 *篳篥(ひちりき):笛の一種。「篥」が「りき」という不規則な読みは、すでに平安時代からある。 *葡萄(ブドウ):植物の名。借用語に由来。 *鳳凰(ほうおう):想像上の鳥。 *彷彿、髣髴(ほうふつ):原義はぼんやりと見えるさま。現代の日本語では「(~を)彷彿/髣髴とさせる」の形で用い、「何となく~を思わせる」「~を連想する」 意味で用いる。 *匍匐(ほふく):はう。 *酩酊(めいてい):非常に酔っているさま。ものの様子を表すという意味上の理由から、連綿語の多くは古語においてはタリ活用の形容動詞であるが、現代の日本語での「酩酊」は、様子を表しているが例外的にサ変動詞として「酩酊する」の形で用いられる。 *滅裂(めつれつ):「支離滅裂」(しりめつれつ)の一部として用いられる。言うことがばらばらで一貫しないさま *魍魎(もうりょう):「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)の一部として用いられる。得体のしれない化け物、妖怪。 *朦朧(もうろう):ぼんやりとしているさま。現代の日本語では意識についていうことが多い。 *猶予(ゆうよ):原義は「短時間」だが、現代の日本語では何かが行われるのを留保された(短い)時間を言う。 *林檎(リンゴ):植物の名。りむごむ>りうごう>りんご となったもの *連綿(れんめん):長く連なるさま。もっぱら「連綿と続く」の形で用いられる。「連綿語」の「連綿」自体が連綿語である。 *轆轤(ろくろ):器具の名。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「連綿語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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