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金唐革紙(きんからかわし、Japanese leather paper)もしくは金唐紙(きんからかみ)は日本の伝統工芸品である。和紙に金属箔(金箔・銀箔・錫箔等)をはり、版木に当てて凹凸文様を打ち出し、彩色をほどこし、全てを手作りで製作する高級壁紙である。金属箔の光沢と、華麗な色彩が建物の室内を豪華絢爛に彩る。現在の金唐革紙復元製作は日本画家の後藤仁を中心に行われた。 == 概要 == === 歴史 === 欧米の皮革工芸品を「金唐革(きんからかわ)」といい、宮殿や市庁舎などの室内を飾る高級壁装材であった。金唐革は、唐草や花鳥などの文様を型を使って革の表面に浮き上がらせ、金泥その他で彩色したものである〔本田榮二、秀和システム, 2010〕。江戸時代前期の17世紀半ばに、オランダ経由でスペイン製の「金唐革」が輸入されて人気を博したが、鎖国を行っていたためにこれは極めて貴重かつ入手困難な品物であった。そこで、和紙を素材とした代用品の製作が日本で行われた結果、1684年に伊勢で完成した製品が「金唐革紙」(「擬革紙(ぎかくし)」ともいう。) の始まりである〔David E. Hussey, Margaret Ponsonby,『Buying for the home: shopping for the domestic from the seventeenth century to the present』, 91-116 pages, Ashgate Publishing, Ltd., 2008. 〕。 明治時代には、大蔵省印刷局が中心となって製造・輸出され、ウィーン万国博覧会・パリ万国博覧会など各国の博覧会で好評となり、欧米の建築物(バッキンガム宮殿等)に使用された〔菅 靖子、『日本の「美術製造品」を取り扱ったイギリス系商社』、''Bulletin of Japanese Society for Science of Design'', 51(3), pp.11-20, 〕。国内では、鹿鳴館等の明治の洋風建築に用いられたが、その多くは現在消滅し、現存するのは数ヶ所だけという貴重な文化財になっている。昭和初期には徐々に衰退し、昭和中期以降その製作技術は完全に途絶えていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「金唐革紙」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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