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念仏寺山古墳(ねんぶつじやまこふん)は、奈良県奈良市油阪町字山ノ寺にある前方後円墳。 宮内庁により「春日率川坂上陵(かすがのいざかわのさかのえのみささぎ)」として第9代開化天皇の陵に治定されている。名称は「弘法山古墳(高坊山古墳)」などとも。 == 概要 == 奈良市中心部、三条通り・油阪通りの間に位置する大型前方後円墳である。宮内庁により天皇陵に治定されているため、これまでに本格的な調査はなされていない。 墳形は前方後円形で、前方部を南南東方に向ける。古墳域は近世頃には近隣の念仏寺の寺域とされ、念仏寺の墓地として利用された際に墳丘が削られたが、幕末に墓地の移転と陵の修補がなされた。ただし、その陵墓修築で墳丘は大規模な改変を受けたと見られている。現在段築は見られず、後円部・前方部境も不明瞭で、後円部・前方部にかけての墳頂も平坦となっている。 西側外堤において円筒埴輪片が出土しており、本古墳は5世紀前半(古墳時代中期)の築造と推定されている。また1975年(昭和50年)や2008年度(平成20年度)の鳥居建替の際には、江戸時代の墓地化に関連した蔵骨器・木棺が出土している〔"開化陵周辺に江戸期の墓 宮内庁、研究者に初公開" (共同通信、2008年12月11日記事(47NEWS))。〕。 なお古墳域は、後世に営まれた平城京では左京三条六坊四坪に位置する。平城京造営以前には京域内に広範囲に古墳が分布していたとされるが、平城京造営に際して念仏寺山古墳や宝来山古墳(垂仁天皇陵)のほかは多くが破壊・削平を受けたことが知られる〔"平城京に壊された古墳群 大王支えた首長墓か" (共同通信、2013年3月25日記事(47NEWS))。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「念仏寺山古墳」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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