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『風の又三郎』(かぜのまたさぶろう)は、宮沢賢治の短編小説。 賢治の死の翌年(1934年)に発表された作品である。谷川の岸の小さな小学校に、ある風の強い日、不思議な少年が転校してくる。少年は地元の子供たちに風の神の子ではないかという疑念とともに受け入れられ、さまざまな刺激的行動の末に去っていく。その間の村の子供たちの心象風景を現実と幻想の交錯として描いた物語。 ==成立== 1931年~1933年(昭和6~8年)に、自身により既に大正年中に書かれていたいくつかの先駆作品をコラージュしながら書き上げられたもの。まず風の精のSF的冒険談である「風野又三郎」をもとに、主人公が現実の人間に変更された上で、村の子供たちを描いた「種山ヶ原」、「さいかち淵」などが挿話として取り入れられ、より現実的な物語に変貌している。 なお、1931年に書かれた本人の書簡から、賢治が北守将軍と三人兄弟の医者、グスコーブドリの伝記に続いて本作を雑誌に発表する構想を抱いていたことがわかっている。しかしこれは雑誌の廃刊により実現しなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「風の又三郎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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