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首実検(くびじっけん)とは、前近代、配下の武士が戦場で討ちとった敵方の首級(くび・しるし)の身元を大将が判定し、その配下の武士の論功行賞の重要な判定材料とするために行われた作業。本当に申告した本人の戦功かどうかの詮議の場でもあった。夏期においては穂垂首は軍鑑の確認に止める場合もあった。 大将や重臣が、討ち取ったと主張する者にその首を提出させ、相手の氏名や討ち取った経緯を、場合によっては証人を伴い確認した上で戦功として承認する。首級の確認は、寝返りした、または捕虜となった敵方に確認させることもあった。 == 呼称 == 呼称としては、敵の大将、貴人の検分は「対面」、雑兵らに対するものを「見知」といい「首実検」とは物頭や諸奉行クラスの騎馬武者の首のみを検分(実検)することである〔二木謙一『関ケ原』〕。 たとえば『雍州府志』十 陵墓 には「凡本朝軍士、得敵首謂取首、或謂高名、依忠功高得武名之謂也、敵之所随身物、或冑或刀等物、添首取之来、謂分取高名、倭俗一種謂一分、依之一種分来、故称分取、敵首携帰入主君之一覧、是謂実検、蓋検軍実之義乎、記首多少之書謂首帖」という。 また『軍礼抄』対面の首の事 には「一敵の大将の首を我大将の御覧するをは実検とはいはす対面と云也」という。 また『越後軍記』三 景虎問頸実検之法式事には「一 頸対面ト申ハ敵ノ大将貴人高位ノ頸ヲ見給フ是ヲ対面ト云ヘリ」「一 実検トハ諸ノ者奉行等総シテ甲冑ヲ帯スル騎兵ノ頸ヲ見給フヲ云ナリ歩立ノ士葉武者ノ頸ヲ双置見給フヲ見知ト云ナリ(首実検トハ総名ト知ルヘシ)」「一 見知ト云ハ下輩ノ者ナリ」という。 また『頸対面之次第』には「敵将ノ頸ヲ討取大将其首ヲ見ルヲ実検ト総テハ云ヘ共互ヒニ劣ラヌ将ノ頸ヲ実検トハイハテ頸対面ト云也勝負ハ将ノ運ニ依テ討事モアリ又討ルゝ事モ有ヘシ将ノ運ニ依テ也将ノ礼儀ハ死シテモオトサゞルハ武士ノ道トスルナリ」「口伝ニ云ク検知ト云ハ大将ノ頸ニアラス連枝ノ首重キ人体ノ時検知ト云フ」という。 また『首検知之次第』には「一 大将之連枝或ハ幌武者再拝採等之首ヲ見ル是ヲ検知ト称ス備経営等対面ノ如シ」「一 葉武者白歯者雑兵等之頸ヲ見ルヲ配見ト号ス」という。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「首実検」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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