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053型フリゲート(PLAN frigate Type 053-class)は中華人民共和国が開発したフリゲート。1980年代以降の中国人民解放軍海軍の主力哨戒艦艇であり、多数が建造された。また、多くのバリエーションが存在するほか、少数艦が輸出された。 == 概要 == 中国のフリゲート艦の開発の歴史は、ソ連の50型警備艦(リガ級フリゲート)のノックダウン生産から始まった。建造された艦は6601型(01型と簡略して呼称されることもある。)のプロジェクト名で呼称された。中国は更に6601型をリバースエンジニアリングしてコピー生産を行った。これによって建造された艦は、065型のプロジェクト名で呼称された。これら2つの艦型を基にして船体の拡大を図り新たに開発されたのが、053K型と053H型の用途の異なる2つの053型である。その後、053H型については技術の進歩や任務の拡大に対応して順次発展型・派生型が開発され、多数のバリエーションが生じることとなった。053型のバリエーションは非常に多彩であるが、おおむね4つの系統に分類することができる。 # 第1の系統は、西側が江東型フリゲートと分類した防空型であり、''053K型''がこれに属する。艦対空ミサイルを搭載して艦隊の防空を担うものとして構想されたが、肝心の艦対空ミサイルの開発遅延と性能不足のために、この構想はのちに放棄された。 # 第2の系統は、西側が江滬型フリゲートと分類した対水上艦型であり、053型シリーズの最大勢力として、''053H型, 053H1型, 053H2型, 053H1G型''がこの系統に属する。沿岸の哨戒戦力として相当数が建造されており、艦対艦ミサイルによる対水上打撃を重視して武装されているが、対空・対潜の戦闘能力には問題がある。 # 第3の系統は、西側が江滬-IV型フリゲートと分類した実験艦であり、''053H1Q型''、「四平」の1隻のみがこれに属する。フランス製の主砲など、西側の新型兵器の運用試験を目的としているが、西側製の艦載ヘリコプターや新型ソナーによる優れた対潜戦闘能力から、のちに対潜艦として活躍した。 # 第4の系統は、西側が江衛型フリゲートと分類した汎用型で、''053H2G型, 053H3型''がここに属する。もっとも新しい系統であり、防空能力と対水上打撃能力を併せ持ち、また実験型で試験された数々の新型装備も盛り込んでいることから、053型シリーズのなかでは、総合的にもっとも優れた戦闘能力を備えていると言える。 現在、中国海軍のフリゲートの建造は、より大型で優れた性能を備えた054型(江凱型)シリーズに移行しており、053型フリゲートが今後建造されることはないものと思われる。しかし、053型は依然として多数を占めており、とくに江衛型はバランスのとれた装備を搭載しており、今後もしばらくの間、中国海軍の中核的戦力として活動するものと考えられている。これに対応して、比較的旧式に属する対水上強化型の艦の一部は、対艦ミサイルを新型に換装するなどの改修を受けている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「053型フリゲート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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