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線型代数学におけるベクトル空間上の(代数)一次形式(いちじけいしき、)あるいは簡単に -形式(いちけいしき、)とは、その空間上の線型汎関数(すなわち -テンソル、共変ベクトル)のことである。普通、この文脈で一次形式という呼称は、その空間上の高次の形式(あるいはそれに対応する多重線型形式)の中で特に一次であることをはっきりさせるために用いられる。詳細は「線型汎関数」の項へ譲る。 微分幾何学において、可微分多様体上の一次微分形式(いちじびぶんけいしき、)、微分 -形式あるいは単に -形式 (one-form) とは、余接束の滑らかな断面である。あるいは同値だが、多様体 ''M'' 上の 1-形式は ''M'' の接束の全空間から R への滑らかな写像であって、各ファイバーへの制限が接空間上の線型汎関数であるようなものである。記号で書けば、 : ただし ''αx'' は線型である。 しばしば 1-形式は特ににおいて記述される。局所座標系において、1-形式は座標の微分の線型結合である: : ただし ''f''''i'' は滑らかな関数である。この観点から、1-形式は 1 つの座標系から別の座標系へとうつるときに共変変換法則をもつ。 ==例== === 線型形式 === 実世界の多くの概念は 1-形式として記述できる: * ベクトルの成分を取り出す操作: 3次元ベクトルの2番目の元は -形式 (との内積) によって与えられる。つまり、任意のベクトル の2番目の成分は以下に等しい: *: * 相加平均: -次元ベクトルの成分の平均値は -形式 によって与えられる。つまり、 *: * サンプリング (Sampling): kernel をもったサンプリングは 1-形式と考えることができる。1-形式は適切な location に shift された kernel である。 * ネットキャッシュフロー (net cash flow) ''R''(''t'') の net present value は 1-形式 ''w''(''t'') := (1 + ''i'')−''t'' によって与えられる、ただし ''i'' は discount rate である。つまり、 :: 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「1-形式」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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