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2011年のワールドシリーズ : ウィキペディア日本語版
2011年のワールドシリーズ

2011年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第107回ワールドシリーズ(107th World Series)は、10月19日から28日にかけて計7試合が開催された。その結果、セントルイス・カージナルスナショナルリーグ)がテキサス・レンジャーズアメリカンリーグ)を4勝3敗で下し、5年ぶり11回目の優勝を果たした。
== 概要 ==
10月15日にまずアメリカンリーグテキサス・レンジャーズ西地区)が、そして翌日にはナショナルリーグセントルイス・カージナルス中地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。レンジャーズは厚い選手層を武器にこの年のレギュラーシーズンを進めていき、5月中旬以降はずっと地区首位の座を譲らぬまま、2年連続のポストシーズン進出を球団史上最高勝率で飾った。地区シリーズではタンパベイ・レイズを、リーグ優勝決定戦ではデトロイト・タイガースを下して、2年連続2度目のワールドシリーズ進出となった。一方、この年のカージナルスは故障者や不振に陥る選手が多く、8月下旬の時点ではポストシーズン進出圏から大きく離されていたが、残り1か月で逆転してワイルドカードを獲得した。地区シリーズではフィラデルフィア・フィリーズを、リーグ優勝決定戦ではミルウォーキー・ブルワーズを破って、5年ぶり18度目のワールドシリーズ進出を果たした。
レンジャーズは球団創設51年目で初めての優勝を、カージナルスは前回出場の2006年以来11度目の優勝を、それぞれ目指して今シリーズに臨んだ。カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで行われた第1戦と第2戦は、ともに1点差の接戦となった。いずれの試合でも好機に代打として打席に立ったアレン・クレイグが、先発投手に代わって登板したアレクシー・オガンドから適時打を放ち、カージナルスが1点を先行する展開になった。第1戦はそのままカージナルスが継投でリードを守って逃げ切り、第2戦はレンジャーズが9回に2点を奪い逆転勝ちした。続く3試合はレンジャーズの本拠地レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンへ移動して行われた。第3戦はカージナルスが、アルバート・プホルスがシリーズ史上3人目・4度目となる1試合3本塁打を記録するなど、16得点を挙げる大勝を収めた。だがレンジャーズも連敗は許さず、第4戦はデレク・ホランドが相手打線を8.1回2安打無失点に抑える好投を見せて勝利し、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。レンジャーズは第5戦も相手の継投ミスに乗じて制し、連勝でワールドシリーズ初優勝に王手をかけた。
ブッシュ・スタジアムに戻っての第6戦は、中盤までは両チームともミスを連発し、6回を終えた時点では4-4の同点だった。そこからレンジャーズがエイドリアン・ベルトレの本塁打などで勝ち越し、2点リードで迎えた9回裏も塁上に2走者を背負いながら、あとストライク1球で勝利というところまで迫った。しかしデビッド・フリース三塁打を放って2走者を還し、カージナルスが敗退の瀬戸際から同点に追いついた。レンジャーズは延長10回表にジョシュ・ハミルトンの本塁打で再びリードを得て、その裏にあとストライク1球で優勝という場面をもう一度作った。ところがカージナルスはランス・バークマンの適時打でまたも同点にした。そして11回裏にフリースのサヨナラ本塁打が飛び出し、カージナルスがシリーズの行方を最終第7戦に持ち込んだ。ワールドシリーズでは9年ぶりとなる第7戦は、初回にレンジャーズが先制したものの、カージナルスがフリースの適時打ですぐさま追いつくと、3回にはクレイグの本塁打で逆転した。これが決勝点となってカージナルスがレンジャーズに勝利し、4勝3敗で5年ぶり11度目のシリーズ制覇を成し遂げた。シリーズMVPにはフリースが選ばれた。
シリーズ終了後、カージナルスの中心人物ふたりが相次いで球団を去った。ひとりは監督のトニー・ラルーサで、今シリーズ限りで監督業を引退した。もうひとりは中心打者のプホルスで、他球団へFA移籍した。これにより、カージナルスの球団史にひとつの区切りがつけられることとなった。
アメリカ合衆国内におけるテレビ中継はFOXが行い、全7試合の平均視聴率は10.0%だった。最終第7戦の平均視聴者数は2540万人で、2004年のシリーズ第4戦以来の多さだった。2011年のワールドシリーズは複数のメディアによって、シリーズ史上屈指の名勝負のひとつとして評価されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「2011年のワールドシリーズ」の詳細全文を読む



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