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3F爆弾[すりーえふばくだん] 3F爆弾(スリーエフばくだん)とは、水素爆弾(水爆)の外殻にウラン(U238またはU235)を用いた核兵器。核分裂(fission)→核融合(fusion)→核分裂(fission)と3段階の核反応を経るため、この名がある。現在実用化されている水素爆弾はこの形式である。「超ウラン爆弾」と言われる事もある。 == 爆発の原理 == 最初に起爆用原子爆弾(原爆)の核分裂が起こり、次に重水素・三重水素 (水素の同位体)が核融合(熱核反応)を起こし、これから出る高速中性子で外側を包んでいるウラン〔「タンパー」と呼ばれる。核反応が充分に進行して所定のエネルギーを放出するまで弾体が四散しないよう押さえる役割がある。〕が核分裂を起こす。U238の原子核は通常は中性子を当てても核分裂を起こさないが、熱核反応による高速中性子が衝突すると核分裂を起こし、エネルギーを放出する。3F爆弾はこうした3段階の核反応を用いて威力の増強を図った核兵器である。 ただし、3F爆弾開発当初はU238が用いられていたが、U238では核分裂連鎖反応の能力が乏しいので、代わりにU235をより多く含む濃縮ウランが専ら用いられるようになっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「3F爆弾」の詳細全文を読む
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