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3β-ヒドロキシ-Δ5-ステロイドデヒドロゲナーゼ(3β-hydroxy-Δ5-steroid dehydrogenase, 3-β-HSD)は副腎において、プレグネノロンからプロゲステロン、17-ヒドロキシプレグネノロンから17-ヒドロキシプロゲステロン、デヒドロエピアンドロステロンからアンドロステンジオンの合成を触媒する酵素である。副腎皮質ホルモンの合成経路では唯一のシトクロムP450ファミリーに属さない酵素である。ヒトでは、2種の3-β-HSDアイソザイムがHSD3B1およびHSD3B2遺伝子にそれぞれコードされている。 δ5-δ4-イソメラーゼとしても知られ、δ5-3β-ヒドロキシステロイドからδ4-3ケト型への酸化変換を触媒する。したがって、プロゲステロン、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、アンドロゲン、エストロゲンといったステロイドホルモンの生合成に必須な酵素となっている。 == 反応 == 3-β-HSDは酸化還元酵素に属し、NAD+またはNADP+を受容体、CH-OH基を供与体として作用する。この酵素はC21ステロイドホルモン代謝および、アンドロゲン・エストロゲン代謝酵素の一つである。 3-β-HSDは次の化学反応を触媒する。 :3β-ヒドロキシ-Δ5-ステロイド + NAD+ 3-オキソ-Δ5-ステロイド + NADH + H+ すなわち、この酵素の基質は3β-ヒドロキシ-Δ5-ステロイドとNAD+で、生成物は3-オキソ-Δ5-ステロイドとNADPHとH+である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「3β-ヒドロキシ-Δ5-ステロイドデヒドロゲナーゼ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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