|
4ヵ国連合(よんかこくれんごう、アーヴ語: 、仮名表記: ブルーヴォス・ゴス・スュン、ラテン文字表記: Brubhoth Gos Synr)とは、森岡浩之作の小説『星界の紋章』および『星界の戦旗』に登場する星間国家間の軍事同盟で、正式名称はノヴァシチリア条約機構と言う。『4ヵ国連合』とはアーヴ側の呼称であり、彼ら自身は民主主義諸国と呼ぶことを好んでいる。 『紋章』(4ヵ国の大使及びスファグノーフ派遣平和維持軍)・『戦旗II・IV』(ハニア連邦大使及びロブナス星系)を除いて原作に4ヵ国連合の人物はほとんど登場せず、不明な点が多い。 == 沿革 == 人類により恒星間移民が開始されて以降、恒星間宇宙船の動力源はユアノンというエネルギーを放射する謎の粒子(太陽から0.3光年付近で最初の1個が発見された)による亜光速航法のみであり、恒星系間の移動には膨大な時間を要していた。しかし、ユアノンこと「門(ソード)」による平面宇宙航法が発見されたことにより状況は一変した。平面宇宙航法は、史上初の画期的な超光速航法を可能にした反面、人類の間に恒星間戦争を引き起こす原因となりえた。遺伝子改造によって誕生した新たな人種であるアーヴは、それを危惧し、人類社会を統一することで航法技術を力で独占するべく、アーヴによる人類帝国建国を宣言して他星系の併呑に奔走した。 しかし、アーヴの目論見は外れることになる。彼らより先に、偶然から平面宇宙航法を発見したスーメイ星系の人間たちが、高い対価と引き換えに20の星系〔ただしその中の一つであるサムソンの故郷ミッドグラットは、同技術を利用することのないまま地上世界に留まり、後に帝国へ併合される道を選んだ〕へ、その技術を提供したからである。その後、アーヴの危惧は的中し、平面宇宙航法を導入した星系による星間国家が多数誕生しては統合・分裂を繰り返した。一方、アーヴの方も時には紛争の当事者になり、皇帝2人と皇太子7人などの犠牲と引き換えに多数の星系を併呑した。そして最終的に、アーヴ帝国のほかに天河銀河に存在する星間国家は4つだけとなった。 帝国暦940年、4カ国はアーヴ帝国に対抗するために人類統合体のノヴァシチリア星系においてノヴァシチリア条約を締結。連合側は帝国の態度の軟化を期待していたが、自ら敵と宣言してくれた、と帝国側は逆に感謝していた。 以降、両者の対立関係は穏やかなものであったが、帝国暦951年になると4ヵ国連合は帝国のハイド星系征服(帝国暦945年)を突如非難し、ハイド星系の独立及び帝国内への回廊設置などを要求。その間に、4ヵ国連合はアーヴ帝国を一気に覆滅するため、帝国から最短距離の「門」を捜索するイオラオス作戦を開始し(同作戦の開始時期は不詳であり、ノヴァシチリア条約締結前に開始していた可能性もある)、2つの「門」を発見。 帝国暦952年、4ヵ国連合は軍事評議会により発案されたヘラクレス作戦を発動し、発見した「門」から先制攻撃としてジントとラフィールが搭乗していた巡察艦ゴースロスを撃沈。連合側はゴースロスが先制攻撃したと主張し、スファグノーフ侯国を軍事占領。これに対し、アーヴ帝国皇帝ラマージュは連合への宣戦を布告。これが、帝国との長きに渡る戦争の始まりとなった。 国力は人類統合体、ハニア連邦、拡大アルコント共和国、人民主権星系連合体の順である。連合側の総人口は約1兆1000億人ほどである。なお、ハニア連邦が中立を宣言した後は3ヵ国連合(ブルーヴォス・ビス・スュン)と呼ばれていた。一部の人(登場人物も含めて)は、ハニア連邦は中立を宣言してノヴァシチリア条約機構から脱退したと誤解しているようであるが、ハニア連邦は依然として、ノヴァシチリア条約機構の正式な加盟国である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「4ヵ国連合」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|