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600こちら情報部 : ウィキペディア日本語版
600 こちら情報部[ろくまるまる こちらじょうほうぶ]

600 こちら情報部』(ろくまるまる こちらじょうほうぶ)は、1978年4月3日から1984年3月30日までNHK総合テレビで放送された児童向け情報バラエティ番組である。
== 概要 ==
NHK初の生え抜き会長である坂本朝一の下で1978年に実施された抜本的な改編の際、生活科学番組『ウルトラアイ』とともに目玉番組と位置づけられて始められた番組である。
この改編以前のNHKは「国営放送」的体質が強く、総合テレビの児童向け番組も娯楽性に欠けるとされがちだった。総合テレビの平日18時台は従前から児童向け枠として放送されていたが、『こどもニュース』、人形劇、『少年ドラマシリーズ』、『レンズはさぐる』といった比較的硬めの番組が当てられていた。この改編では、この放送枠から『こどもニュース』と『少年ドラマシリーズ』を廃し、また児童向け科学番組の『レンズはさぐる』を19時台の成人も対象とした生活科学番組の『ウルトラアイ』が引き継いだ。『少年ドラマシリーズ』は帯番組としてではなく、夏休みや冬休みの特番として残されたが、ドラマ性の強い児童向けの番組枠としては、『未来少年コナン』に始まる火曜19時30分から20時までのアニメーション枠に引き継がれた。
こうして平日18時台の児童番組枠には従前からの番組は人形劇のみが残され、新たに児童向けの情報バラエティ番組であるこの番組が据えられた。
この番組は、児童向けの情報番組としては『こどもニュース』の路線を、児童向けのバラエティ番組としては前年度に土曜18時台に坂本九キャロライン洋子の司会で1年間放送された『こども面白館』の路線を引き継いだが、平日の月曜日から金曜日までと大幅に放送枠を拡大した。それまでのNHKの番組のスタイルを打ち破り、最近のトレンド情報をある意味では民放以上に追求し、娯楽性も強かった。特に小・中・高校生を視聴ターゲットにし、トレンド情報以外にもゲストを交えてのトークコーナーなどを放送していた。
特集コーナーに入ると、そのVTRなどの前ふりとして「きょうのビッグ情報はこれだ!!」と画面に人差し指を指して口上していた。その特集の例として、キャンディーズ解散、アニメの声優らとのインタビュー、P-MODELヒカシュープラスチックスのインタビューとスタジオライブ、ゲイリー・ニューマン来日時のインタビューなどが挙げられる。ほかに、イラストの紹介、金曜日には「なんでも相談」と題した質問コーナーが放送された。先行番組の『こども面白館』はマスコットキャラクターとしてゴリラの『ドンゴリゴ』を置いていたが、本番組でも同様に、犬の『ロクジロー』というマスコットキャラクターが置かれた。
ゲストを含む出演者は必ず、「600」の文字の入ったスパイ映画を模したと思しきデザインのワッペンを付けて出演していた。当時のNHK放送センターの売店では、この600ワッペンや600ロゴ入りメモ帳が販売されており、好評だった。
前述のとおり、平日18時台の児童番組枠には改編後も人形劇は残されており、この番組に続いて18:25 - 18:40には『紅孔雀』が、次いで『プリンプリン物語』が放送されていた。1982年3月に『プリンプリン物語』が終了した後は、人形劇の放送枠は土曜18時台(『人形劇 三国志』)に移され、番組は放送枠を5分拡大して30分番組となった。番組はそれから2年後の1984年3月に終了したが、同時間帯ではその後も様々な子供向け番組が放送された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「600 こちら情報部」の詳細全文を読む



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