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64(ロクヨン)
『64(ロクヨン)』は、横山秀夫による日本の推理小説。『別册文藝春秋』(文藝春秋)にて、251号、253号 - 260号、262号 - 263号まで連載された。『陰の季節』に始まる「D県警シリーズ」の第4作目にしてシリーズ初の長編。2005年に新潮社より刊行された『震度0』以来、7年ぶりとなる長編作品である。2004年から2006年にかけて連載された後、改稿作業を続け、2009年頃には発売日まで決まったものの納得がいかず、全面改稿の上、書き下ろしとして2012年10月に刊行された。 2015年4月よりNHK「土曜ドラマ」にてピエール瀧主演でテレビドラマ化。また、2016年に佐藤浩市主演で、2部作で映画化される予定〔佐藤浩市主演で横山秀夫氏「64」映画化!「大変な仕事になる」 スポーツ報知 2015年2月18日〕。 == 作品の背景 == 2冊目の短編集『動機』(2000年刊行)を書き終えた後、長編を書こうと書き下ろしの予定で150枚ほど書き始めていたが、他の出版社から連載や短編のオファーが殺到し、必死でこなしていた時に心筋梗塞で倒れた。療養もそこそこに『別册文藝春秋』で連載を始めたが、思うようにストーリーが進まず、ボタンを掛け違ったような違和感があり、「いつか必ず完成させる」と心に誓い、連載を途中でやめてしまった。『震度0』刊行後の2005年、『64』に再び着手できるようになり、手直しを加えた上で2009年に出版されることが決定するが、ただ書き終えただけの作品でしかなく、このままでは読者からお金を貰える作品たりえないと思い、出版を中止するという苦渋の決断をした。担当編集者は絶句していたという。再び『64』の改稿作業に入ったが、今度は突然、記憶障害に襲われ、前日に書いた原稿の内容が思い出せなかったり、主人公の名前さえ思い出せなくなってしまった。廃業という文字を頭に浮かべながら、どうしたらよいか分からず、庭仕事をし、いいアイディアや文章が思い浮かぶと書斎に駆け戻り、1、2行書き、また庭へ戻るという繰り返しだった。次第に筆が進むようになり、小手先の手直しをやめて全面改稿を重ねた。〔横山秀夫 一般小説ランキング第1位 インタビュー『ダ・ヴィンチ』2013年7月号 p.23〕
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「64(ロクヨン)」の詳細全文を読む
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