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81号型特務艇[81ごうがたとくむてい]
81号型特務艇()は、海上自衛隊が運用していた特務艇の艦級。昭和42年度計画から昭和47年度計画にかけて5隻が建造された。当初は支援船(特務雑船)として就役したが、外洋での行動が多く、また救難活動に備えて待機義務があることから、1977年4月、艦種変更により自衛艦籍(特務艇)となった。 == 設計 == 船体は、中型掃海艇(MSC)と同様の船首楼型・角型船型とされており、外見上も煙突の有無を除いてよく似ているが、これは設計担当者が同じであったためといわれている。設計はJG鋼船規則に準拠しており、また艤装品の大部分は一般舶用品であった〔。主機関としては、赤阪鐵工所の直列3気筒機関であるUHS27/42中速ディーゼルエンジンが採用された。 艦中部にはデリックを設けており、力量2トンのブーム2本を備えている。後甲板には、これによって回収したHSS-2ヘリコプター1機を搭載できるようになっていた。ただしヘリコプターの回収は現実的ではなく、最終艇である85号では力量2トンの油圧クレーンに変更された〔。また82・83号はKD2R-5低速標的機の運用能力を備えており(6機搭載可能)、対空射撃訓練の支援が可能とされた〔。また艦隊訓練海域までの標的の曳航も行っており、陸岸曳引力は12.3トンである〔。 レーダーとしてはOPS-10を搭載したが、84号はOPS-29、85号はOPS-19とされた。艦橋構造物上には放水銃2基が設置されている。搭載艇としては、6メートル・カッターを煙突脇の右舷に搭載していた〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「81号型特務艇」の詳細全文を読む
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