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8x22mm南部弾[-なんぶだん]
8x22mm南部弾(-なんぶだん)は、1904年(明治37年)に日本で開発された実包(ボトルネックピストルカートリッジ)である。大正15年11月〔佐山二郎『小銃 拳銃 機関銃入門』197頁。〕、実包と擬製弾が陸軍によって仮制式制定され、十四年式拳銃実包となった。 == 経緯 == 明治35年、日本陸軍では外国で生産されていた各種の拳銃を購入調査し、新式の拳銃を開発することとした。東京砲兵工廠製造所長であった南部麒次郎は、新たに大型自動拳銃と小型自動拳銃を設計製作した。製作の成功により、東京砲兵工廠から採用が陸軍大臣へ提案され、技術審査部では明治40年9月5日から14日にかけ、予備試験が行なわれた。このうち、大型自動拳銃は旧式化した二十六年式拳銃と代替し、小型自動拳銃は将校の護身用となる予定だった。この試製拳銃の口径は8mm、弾量は7gであった。 南部式大型自動拳銃は、明治41年1月22日から2月5日まで、採用のために耐久性、精度などの綿密な試験を受けた。結果は良好であり、内々では四一式自動拳銃と呼ばれたほどであった。明治43年3月に制式が上申された。しかし、寺内正毅陸軍大臣はこの上申を却下し、南部式大型自動拳銃が四一式自動拳銃として採用されることはなかった。制式化はされなかったものの、この拳銃と口径8mmの弾丸は、陸軍将校の希望に応じて頒布された。また中国陸軍向けに多数が製作された。 この後、南部式大型拳銃の機構を受け継いだ新型拳銃が試製された。これは大正14年に制式が上申され、十四年式拳銃として仮制式制定された。大正15年11月、十四年式拳銃に使用されていた8mm口径の実包も、十四年式拳銃実包として仮制式が制定された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「8x22mm南部弾」の詳細全文を読む
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