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BLOOD+の登場人物 : ウィキペディア日本語版
BLOOD+の登場人物[ぶらっどぷらすのとうじょうじんぶつ]

BLOOD+の登場人物(ブラッドプラスのとうじょうじんぶつ)は、アニメ『BLOOD+』および関連作品の登場人物を解説する。
== 小夜とその仲間 ==
; 音無 小夜(おとなし さや)
: - 喜多村英梨
: 本作の主人公。コザ商業高校の生徒で陸上部所属。宮城ジョージの養女で、カイの義妹であり、リクの義姉である。黒髪のショートヘアで、瞳は茶色、食欲旺盛でピンクを好む等、一見普通の女の子だが、ジョージの養女になった一年前からの記憶しか持っていない。その正体は、人間外生物であり、人間の生き血を糧とする翼手の頂点に君臨する翼手の女王(始祖翼手)の一人。過去の因縁により、翼手としての驚異的な身体能力と専用の刀を用いた優れた剣技で、翼手を殲滅するために闘ってきた。戦闘時は瞳が紅く輝く。
: 1833年、アイスランドで発見されたミイラ化した謎の生物「SAYA」の胎内から取り出された二つの繭から、双子の妹のディーヴァと共に誕生。初代ジョエル・ゴルドシュミットの翼手研究の一環として、サヤと名付けられ、ディーヴァと違って人間と同様に育てられる。外見年齢だけで言えば16~17歳程度だが、実際は150年以上もの時を生き続けている。但し、後述の休眠期のため、実際の活動期間はかなり短い。
: 最初の頃は、初代ジョエルにより良家のお嬢様として育てられたせいか、現在と比較とすると我侭な性格をしていた。剣術の腕前はこの頃にフェンシングを習って得たものである〔実際には、細身の剣による片手での突き・擦り払いが主体のフェンシングと、小夜が作中で翼手を倒す際に用いている片刃の日本刀仕立ての剣を両手で持って斬り上げ、斬り下げを行なう剣法にはかなりの相違がある。〕。1883年、初代ジョエルの誕生日に彼を驚かせようと、実妹と知らず塔に幽閉されていたディーヴァを開放したことで、世界中に翼手の災厄を齎してしまう。この事を悔い、以後100年以上に亘って、彼女のシュヴァリエ・ハジや「赤い盾」と共にディーヴァや翼手と死闘を繰り広げている。「ディーヴァを倒したら、自分を殺して欲しい」という約束をハジと交わしている。
: 血分けをしてシュヴァリエを得た後は、2~3年の活動期間の後、30年の休眠期に入るという周期を繰り返している。しかしベトナム戦争時、ベトナムに大量出現した翼手を倒すため、「赤い盾」が休眠期の小夜にハジの血を大量に注入、強制的に覚醒させたことで暴走し、翼手だけでなく民間人・軍人を大量に虐殺してしまう。そのショックで過去の記憶を失い、ジョージの管理する沖縄の墓で眠っていた。
: 初代ジョエルに育てられていた頃は、人間の血液をそうとは知らずに薬として経口摂取し、記憶喪失時も輸血により血液を補給していたため、ディーヴァとは違って吸血行為に抵抗感を持ち、戦闘時も翼手としての能力を存分に発揮出来ていないが、序盤での戦闘では切り傷も瞬く間に完治するほど治癒能力が高く、覚醒に比例して高い戦闘力も発揮する。しかし、休眠期の近付いた後半においては治癒能力や回復力が減退し、目眩を起こして意識を失いそうになる場面が多く見られる。アメリカ編に入ってからは、もはや意識を保つのがやっとという状態にあった。
: 終盤では、自身を含めた翼手の殲滅を使命と思いつめ、ひたすら滅びの道を歩もうとする。ハジを供にディーヴァとの決戦に臨み、結果お互いを刺し貫き相打ちになったものの、子供を成したことで自身の血の対毒性を失っていたディーヴァのみが死に、その時になって血を分けた妹を愛していた事に気づく。ディーヴァの娘達を殺して自らも死を選ぼうとするが、ハジとカイの説得で思い留まった。カイとディーヴァの娘たちと沖縄に帰還してからは高校にも復学し、友人やかつての「赤い盾」の仲間達と共にひと時の平穏な日常を過ごした後、カイに背負われながら深い眠りについた。
;; 漫画版
:: 基本的な設定はほとんど原作と同じだが、アニメ版と比較するとグラマラスであったり、休眠期が近づいてもアニメ版ほど能力の減退が見られなかった。また一部エピソードはアニメ、漫画版、小説版においてそれぞれ異なっている。特に桂明日香版では、「ハジとは元恋人同士」という設定があったため、「動物園」にて彼を瀕死に追いやったディーヴァに憤って暴走したり、ベトナムで暴走して彼の腕を切り落とした後に無意識に涙を流したりと、ハジに対する彼女の行動が大きく異なっている。
; ハジ
: 声 - 小西克幸進藤尚美(少年期)
: 寡黙で無表情な美貌のチェリスト。小夜のシュヴァリエとして100年以上も前から彼女と行動を共にし、小夜の意に従ってディーヴァや翼手と死闘を繰り広げてきた。透き通るような白い肌と黒髪で、包帯で隠した右手は翼手のものになっている。常に小夜の側に控えて多くを語らず、黙々と小夜を守り戦い続ける。その物腰の柔らかさと類い希な容姿から、女性の恋慕の的であった。小夜を愛してはいるが、最終話以外で彼女にその気持ちを語ることはなかった。
: 戦闘時は翼手化した右手と強固な作りのチェロケース、短剣を武器にして戦う。凄まじい跳躍力と細身からは想像できぬ程の豪腕で、人を抱えたまま屋根に飛び移ることなど造作もない。また、常人では追い切れぬほどの高速で動くことも出来る。小夜の使う剣技など一通りの武術をマスターしており、高い戦闘力を有するが、戦いが長引くと意外な脆さを露呈することがあり、安定感には欠ける。
: 「動物園」時代に小夜からチェロの手ほどきを受け、小夜が眠りについている時など、手持ち無沙汰な時はチェロを弾いていた為、その腕前はプロ並みである。
: ロマの民の出身であり、元はアンシェルによって小夜の交配相手として連れて来られた人間の少年(当時12歳)だった。それまで人買いに売買され、主を転々とし、夜伽の相手もさせられているような生活を送ってきており、ジョエルの屋敷に来た当初は人間不信になっていたが、小夜との交流を通じて彼女に心を許していき、小夜の従者として、また友人として共に日々を過ごすようになる。
: 1883年、21歳の時に小夜の希望で断崖の百合を取ろうとして転落し、瀕死の重傷を負う。その際に、血が薬になると勘違いした小夜により彼女の血を口に注がれ(血分け)、シュヴァリエとなる。
: ベトナム戦争時には、暴走した小夜にカールと同じく右腕を切り落とされてしまう。暴走した小夜の刀を右手の短剣で受け止めた際、恐怖心から彼女を殺してでも生き残りたいという翼手の防衛本能が働き、右手が自然と翼手化してしまったためで、一度でも小夜を殺すと考えてしまった自らの本能に深く絶望し、それ以来、戒めとして意図的に右手を翼手化させている(平時は包帯で隠している)。この一件以降、「赤い盾」からも行方を晦まし、沖縄で小夜と再会するまで行方不明となっていた〔一時期は香港にいた事が「赤い盾」によって確認されている。〕。
: 小夜から「ディーヴァを倒したら私を殺して」と言われていたが、最終話でカイに説得され、初めて自身の本音を告白し、小夜を殺す事を拒否する。その直後、倒したと思っていたアンシェルの奇襲を受け、小夜の血が付着した刀の一撃で止めを刺す。だが自身もアンシェルに捕らわれて逃げ遅れ、小夜に愛を告げるもそのまま瓦礫の下敷きになり消息を絶つ。しかし、小夜が眠りについた後、彼女が眠る宮城家の墓に、彼の髪を束ねていたのと同じ色のリボンが結ばれた薔薇が供えられていた事から、その生存を窺うことができる。
: アニメにおいて、ハジの強さは安定性に欠けるものがあったが、それはベトナムでの小夜の暴走をきっかけに、それ以降全く血を摂取していないせいである事が暗に示されている。理由は、ベトナムでの一件でたった一度でも小夜を怖れ、それが元で主である彼女を失ってしまった自分はもうシュヴァリエではない、唯の化け物であると考え、一度でも血を口にすれば衝動に負けて相手を殺し、小夜を傷付けてしまうかもしれないと恐怖しての事である〔因みに、香港で翼手を倒す為に半ば無理やり吸血させられた時のハジの強さは、下級翼手をいとも簡単に葬り去る程のものだった。〕。作中終盤、ディーヴァとの最終決戦の直前では、輸血パックから血液を摂取している。
: 通常のハジは翼手としての力を封印し、大きなハンデを背負って戦闘に臨んでいた。これは彼と小夜が「動物園」から去る際、小夜に危害を加えようとした人間達から彼女を守ろうとして翼手の力を解放し、多くの者を傷付けたハジに対して悲しみを露にした小夜を目の当たりにした事に由来する。しかし、終盤でソロモンから小夜を奪還した時やアンシェルとの戦いの折、再び翼手としての力を使い、背から大きな漆黒の翼を広げた。
: 感情を言葉や表情で表すことはほとんどないが、(シュヴァリエであるハジは人間の食べ物に食欲を感じないにも関わらず)リクから焼きたての肉を差し出されて少し困った様子を見せたり、チェロの腕を褒められて満更でもない顔をしたり、リセ潜入時に小夜から庭師の格好を似合っていると褒められて閉口したりと、不器用ながらも反応を示している。アメリカ編では、カイと小夜を二人きりにさせてやろうという真央の意向で留守番を命じられた上、片っ端から家事をやらされ酷使された。
;; 漫画版
:: 少年の頃の性格が大きく異なっており、アニメ版の方は当初小夜に対して反抗的であったのに対し、初めから小夜に対して従順である。19歳に成長した時、小夜とは相思相愛の仲になった事が描かれている。シュヴァリエとなった過程も、ディーヴァによる攻撃を受け瀕死になり、初代ジョエルの助言を受けた小夜から血分けをされシュヴァリエとなったとされている。血分けの設定は小説版でも違ったものになっている。
:: アニメ版以上に自分がベトナムでの小夜の暴走を止められなかったというトラウマを引きずっており、そのことをカイに叱咤されている。自分以上に小夜に信頼されているカイに対してやや嫉妬している様な面も見受けられ、「赤い盾」本部から離脱する直前のカイに対して「小夜は自分の恋人だ」という発言もしている。また、かねてからその忠実っぷりや神出鬼没さなどから「忠犬」「ストーカー」などと揶揄されることも多かったが、漫画版では完全にこれが容認されており、小夜の台詞や四コマ漫画に関連するものが多々登場する。
:: 余談だが、小説「BLOOD THE LAST VAMPIRE 上海哀儚」にて彼のモデルとなったキャラクターが登場する。
; 宮城 ジョージ(みやぐすく ジョージ)
: 声 - 大塚芳忠
: 小夜・カイ・リクの養父。物語開始時59歳。元アメリカ軍兵士。米軍時代にベトナムで小夜の暴走に遭遇し、上官だった先代デヴィッドの遺言で小夜を宮城家の墓に匿っていた。
: 沖縄市で大衆酒場「OMORO」を経営しており、妻子を交通事故で失ったショックから自ら命を絶とうとするが、墓で眠る小夜の息遣いに生きる勇気を得、事故で両親を失ったカイとリクに不思議な縁を感じ、引き取って息子として育てた。小夜が目覚めた時、恐怖心から銃の引き金に手をかけながら、精神的な支えでもあった小夜を拒み切れず、娘として自分の元に連れ帰る。カイ・リクと同様に家族として愛情を注ぎ、「赤い盾」に引き渡して彼女が再び戦いの道を歩むことを避けたがっており、デヴィッドとも対立していた。
: 翼手化した旧知のフォレストから小夜を庇って重傷を負い、救急病院に搬送されたが、事件を知った米軍により病院から拉致され、ヤンバル地下の研究施設にて人間を翼手化する薬・D67を投与される。救出に来た小夜やデヴィッドが翼手に苦戦しているところを加勢し、D67の効果ですっかり傷の癒えたジョージは超人的な強さで翼手を駆逐する。退路となるエレベーターホールで翼手の強襲を受けた際に、再び小夜を庇い重傷を負うも最後の力を振り絞り、翼手を切り裂いた。負傷による流血が元で翼手化が始まり、理性を失う前に小夜に自分の息の根を止めるよう懇願し、小夜の腕の中で亡くなった。しかし理想の父親として小夜やカイの心の中ではいつまでも生き続けている。
: 小夜の二本目の刀に埋め込まれている赤い石は、ジョージの結晶である。
;; 漫画版
:: アニメとは違って翼手化もせずに生存しており、ベトナムへ旅立った小夜とカイ、リクの帰りを沖縄で待ち続け、帰ってきてからは再び共に暮らしている。
; 宮城 カイ(みやぐすく カイ)
: 声 - 吉野裕行
: 小夜の義兄でリクの実兄。物語開始時17歳。野球部に所属しエースピッチャーとして活躍していたが、肘の故障により野球を断念。以後、真央・カトウ・カキモトと言った不良仲間とつるむようになり荒んだ生活を送っていたが、小夜を新たな家族に迎えてからは、病院に通う小夜をバイクで送り届けるなど優しい兄として振る舞っていたが、覚醒を遂げた小夜と、翼手を巡る戦いに巻き込まれることになる。ジョージが妻子を失った事故で両親を亡くし、その縁でジョージに養子として引き取られた経緯を持つ。
: すぐ熱くなる性格で弟のリクより子供っぽく、気が短くキレると何をしでかすか分からぬ危険な少年。ジョージを傷つけたフォレスト(翼手)を殺すべく銃を片手に単身で立ち向かうなど、行動は過激そのもの。本質的にはとても優しく面倒見の良い兄で子供からとても好かれる。尊敬する兄ではなく、一緒に遊ぶ相手と思われていることも多い。
: ジョージの死後は家長という自覚と自らの手に余る事態の板挟みに苦しむ。それでも、小夜とリクを守り支えようと奮闘する。過酷な戦いに挑む小夜の力になりたいと願うが、翼手との戦いを含め、あまりに無力な自分に気落ちしたり、戦いに際して変貌する小夜に恐怖を感じて気持ちが離れかけたりする。
: 「動物園」でディーヴァに襲われたリクが瀕死の状態となった際、「たった一人の弟なんだ」と小夜に懇願し、小夜にリクへ血分けを行わせた。この結果、自分は家族と思われていなかったと感じた小夜との間には溝ができ、カイは自ら下した選択に激しく後悔する。リクの献身的なとりなしで元の仲の良い家族に戻りかけた矢先に、「赤い盾」本部に対するディーヴァの襲撃によりリクが目の前で殺害されてしまい、決着をつけるため自ら残った小夜を置き去りにしたことでカイは心に大きな傷を負う。
: 第二部では様々な悲劇を通して、体格もがっしりして表情も少年らしさが影を潜め、容姿もスーツの似合う大人の男に変化するなど、逞しい青年に成長を遂げる。組織の崩壊ですっかり酒浸りになったデヴィットに代わり、「赤い盾」の一員としてルイスと共に翼手との戦いを続ける。ロンドン市内での戦いの最中に冷徹な戦士に変貌を遂げていた小夜と再会を果たす。それでも小夜を支えようと模索し、リクの命を奪ったばかりか姿形や声までも奪ったディーヴァに激しい怒りを募らせる。
: ルイスからは昔のデヴィッドに似ていると言われるように、無鉄砲で不器用なリーダーという面はデヴィッドに似る。逆に小夜から言われるように、思いやりや家族愛・父性という面ではジョージの影響が強い。
: 射撃の腕前を上げ、ジョエルに作らせた特注の弾丸を武器に戦いにおいても小夜を援護して活躍をみせる。亡き父ジョージの形見となったコルト・ガバメントを使用。常に着用するペンダントにはリクの結晶の欠片が埋め込まれている。ジョージの口癖であった「ナンクルナイサ」という沖縄の方言を強く心に刻んでいる。
: ニューヨークでの決着後は、小夜達と共に沖縄に帰って亡き父の「OMORO」を継ぎ、不器用ながら料理の勉強をしている。リクとディーヴァの間に生まれた双子の娘達の父親となり、再び宮城家の墓所で深き眠りについた小夜を見守る日々を送る。
;; 漫画版
:: 基本的な設定はほぼ同じ。しかし暴走した小夜を止められないと嘆くハジを叱咤したり、小夜の翼手としての能力を目の当たりにした後も小夜に「家族」として接するが、やや好意を抱いている様な描写もある。小夜に対しては、ハジには出来ない部分で精神的な支えを受け持っている様が描かれ、性格はアニメ版当初のカイに比べるとやや大人びている。また切り落とされた小夜の手を拾ったり、小夜の過去を知ろうとジョエルを人質にしようとしたりと度胸はかなりのもの。最後は高校を中退して、ジョージの経営する「OMORO」を手伝っている。
; 宮城 リク(みやぐすく リク)
: 声 - 矢島晶子
: 小夜の義弟でカイの実弟。物語開始時14歳だが、小柄で年齢の割には性格も幼い。本とゲーム好きな物静かで中性的な少年。ジョージが妻子を失った事故で両親を亡くし、兄のカイ共々ジョージに引き取られた。運動能力が高く何事にも行動的なカイに密かな憧れを抱いている。香里の母からは娘が羨むほど可愛がられていた。
: 翼手を操るディーヴァの歌声を聴くことが出来る。D67などの投薬を受けていないリクが、沖縄にいる段階からディーヴァら翼手の声に反応していた理由については、翼手の元となるD塩基には好みがあり、好みに合う少年少女が反応しやすいと説明されている。
: 小夜が家に来た当初は、小夜が仕出かしたことにふて腐れるなど、多感な少年らしく露骨に不満な態度をとるが、ジョージのフォローによって真意を察し、小夜を家族の一員と認めるようになる。家族の中で、唯一人ジョージの死に際に立ち会えなかったことから一時は心を閉ざし、部屋に引きこもるが、小夜とカイの説得で心を開く。
: 頭の回転が速く、若年ながらさりげなく周囲の人物に気を遣う事も多かった。特にハジに対する気遣いが目立っており、小夜のシュヴァリエとなってからは相談相手になっている。やや思慮に欠ける兄のカイを上手にフォローする出来た弟。
: ジョージの死後、ベトナムでカイ共々、デヴィッドらに置いてけぼりを食らわされる。小夜を捜す内に戦争の爪痕を残すベトナムで出会った片足の少女ムイと親しくなり、彼女にほのかな想いを寄せるが、自分の好意によってムイを危険に曝すことになったあげく、ムイと共に拉致された実験場でディーヴァの歌声を聞き、翼手に変貌していくムイを前にどうすることもできず、無力感に苛まれる。
: 再び沖縄に戻って以降は小夜に同行するようになるが、「動物園」でディーヴァに吸血された事により瀕死の状態となり、カイの希望により小夜から血分けを受けて彼女のシュヴァリエとなった。この時、リクの身体はジュリアによって分析され、人間の翼手化の過程が明らかとなる。ハジのような驚異的な戦闘力はなかったが、デヴィッドさえ気がつかなかったルルゥの奇襲に誰よりも早く反応して応戦するなど、感覚や身体能力も向上していた。
: 自分のことが原因で不仲になってしまったカイと小夜を元のようにしたいと願い、ハジの協力を得て和解を働きかけるが、直後にディーヴァとカールが「赤い盾」本部を強襲、その際にディーヴァに強姦され、彼女の血を注がれ死亡した。
: 彼の結晶の欠片はカイに渡り、後にカイのペンダントになった。
: リクの死後、その姿形や声を擬態するディーヴァにカイと小夜は翻弄される。
;; 漫画版
:: ディーヴァの「赤い盾」本部襲撃の際に死亡しておらず、ディーヴァの花婿としてソロモンに連れ去られたものの、交配はせずに終わった。その後、ディーヴァから離反したソロモン、シャールのクローンと共に施設を脱出。3ヵ月後に小夜陣営と合流した。その際、小夜に襲い掛かった翼手をブレードに変化させた腕で瞬殺するなど、ソロモンの指導を受けシュヴァリエとしての身体能力を身に付け、完全に翼手化した様が描かれている。又、漫画版の方は自分の立ち位置に鈍く、社交性が豊かで、本来敵である筈のシャールやディーヴァ、ソロモン等にも気兼ね無く話し掛けている。
:: 漫画版では結局生き残ったが、シュヴァリエになったことで少年期のまま外見が変化しないこともあり、「OMORO」に立ち寄ることはしても定住せず、「赤い盾」の一員として活動し続けている。
; デヴィッド
: 声 - 小杉十郎太
: 「赤い盾」のエージェントでハードボイルドを地で行く男。推定年齢43~45歳。『デヴィッド』という名は、「赤い盾」において小夜のサポート役を任ぜられるものが継ぐコードネームであり、本名は不明。先代のデヴィッドは彼の父だったが、ベトナムでの小夜の暴走の後、休眠した小夜をジョージに託して死亡した。使用している銃はSmith & Wesson M500 "Hunter" Magnum Revolver。「赤い盾」長官のジョエルとは個人的にも親しい間柄だが、副長官のコリンズとは折り合いが悪い。「不死身のデヴィッド」と呼ばれる。
: 小夜が覚醒するまでの間、監視役として「OMORO」に出入りしており、小夜の処遇を巡って組織の意に反するジョージと対立していた。一方でジョージ奪還においては率先して行動するが、同行を求めたカイに己の無力を悟らせるために容赦なく叩きのめすなど厳しい一面を見せる。だが、ジョージの死後は遺児となった宮城兄弟に責任を感じ、ベトナムでは危険を避けるために置き去りにしたが、求めに応じて不承不承沖縄に一時帰還するなど便宜を図る。自分に似たところのあるカイを邪険に扱うが、その成長を認めざるを得なくなる。
: 沖縄から各国を回り「赤い盾」本部に辿りつくまで、実質的なリーダーとして皆をまとめる。
: 「赤い盾」崩壊後、酒浸りとなり荒んだ生活を送っていたが、カイの叱咤と小夜やジョエルとの再会で自分を取り戻す。それからは堅物だった性格もやや和らぎ、「赤い盾」を裏切ったジュリアに対する想いを露わにするようになる。コリンズに殺されそうになったジュリアを庇って負傷したが、後に復帰した。最終話ではジュリアと結婚し父親となっている。
: プロのエージェントらしく冷静な判断で行動し、D67やコンテナなどディーヴァの最重要機密に繋がる手がかりを入手するなどその功績は大きい。反面、いざとなると無茶をし、年中怪我ばかりしてジュリアをはらはらさせている。組織もそんなデヴィッドの手腕を高く評価しながら、やや持て余している様子が伺え、本部に増援を求めても体よく断られることが多かった。同僚エージェントの評価も皮肉めいている。
: 常に黒のスーツにネクタイというフォーマルな服装だが、潜入作戦では単独行動をとることが多いせいで変装の機会が多い。リセ潜入とメットでの最終決戦ではタキシード。他にも白衣、軍服(米空軍)、ツナギの作業服など。飲んだくれていた時期もワイシャツは着ていたが、ニューヨーク滞在時には暑いからと上半身タンクトップという姿でいたこともある。
; ルイス
: 声 - 長嶝高士
: 「赤い盾」のエージェント。『ルイス』という名もまた『デヴィッド』と同様、諜報活動を行う者が継ぐコードネーム。本名はチャーリー。常にサングラスをかけている。明るく陽気な性格の黒人で、「赤い盾」のムードメーカーである。諜報活動に従事し、情報収集能力は高い。バックアップもし、MINIMI軽機関銃M79グレネードランチャースパス12ショットガン等、様々な銃火器を駆る。また料理の腕も一流で、仲間に自慢の料理を振舞うこともある。とかく面倒見がよく、相棒デヴィッドの無茶に付き合ったり、カイをエージェントとして育てたりしている。
: 食い意地は異常なほど。「デブキャラは食わないと力が出ない」と言っているが、常に何かしら食べている。またつまみ食いを怒られることも多く、食にちなんだジョークも多い。
: 現在は肥満体型だが、かつてCIAに所属していた時は、今とは似ても似つかない体格だったらしい。またCIAに属する前はアメリカンフットボールの選手をしていたが、故障によって選手生活を断念した。
: 公式HPのコラムによると、当初は6話で死亡する予定だったと言う。
; ジョエル・ゴルドシュミット
: 声 - 石田彰
: 「赤い盾」長官。ゴルドシュミット家当主として、『ジョエル』の名と「赤い盾」長官の地位を受け継ぐ。温和な性格で、デヴィッドとは親交も深い。
: 副長官コリンズの裏切りにより、翼手研究の成果を持ち出された上、その直後のディーヴァとカールの襲撃により「赤い盾」は崩壊した。この時、彼自身も脊髄に怪我を負い、下半身不随の身となる。しかし、その後もディーヴァ打倒の意思は捨てておらず「赤い盾」を再建。自らの経済力を背景に、組織の再建及び小夜のサポートを行った。
: ゴールドスミス家はゴルドシュミット家の分家にあたり、初代ジョエルに仕えていたアンシェルとは既に顔見知りで、先代のジョエルの葬式にもアンシェルは顔を出していたらしい。小説版によるとジョエルは表面上はアンシェルの甥にあたり、ジョエル自身もアンシェルのことを「叔父さん」と呼んでいる。ただしお互い敵同士であることを知っており、39話では2人の舌戦が繰り広げられた。
; ジュリア・シルヴァスタイン
: 声 - 甲斐田裕子
: 「赤い盾」のメディカル・スタッフ。小夜の体調管理やデヴィッドの補佐を担当する。逆に非戦闘員であるジュリアの護衛もデヴィッドの任務。
: 沖縄では覚醒前の小夜の主治医として定期検診やメンタルサポートを行っていた。負傷したジョージの治療も行なうが、拉致に際しては隠れることしか出来なかった。
: デヴィッドに好意を持ち、露出度の高い服を着たり、髪型を変えるなど積極的にアピールしていたが、朴念仁のデヴィッドには当初相手にされていなかった。
: リクのシュヴァリエ化時に彼の身体を分析して、人の翼手化の解明に成功する。しかし、翼手研究の成果の公表を望む恩師のコリンズに半ば騙される形で「赤い盾」を裏切り、一時はディーヴァ陣営に身を置いた(それと同時に、露出度の高い服を着なくなった。これはデヴィッドが居ない為とも言われている)。
: その後、妊娠したディーヴァの担当医をアンシェルから命じられた為に、元々担当医の座に就いていたコリンズから怒りを買い殺されそうになるが、デヴィッドに助けられて小夜陣営に復帰した。戦いが終った後はデヴィッドと結婚しており、デヴィッドの子を宿している。
: 翼手に関する秘密は彼女の口から明らかになることが多い。D塩基の発見やコープスコーズの完成など両陣営で活躍した。最終回でも小夜の覚醒期間延長とルルゥの延命に成功した。
: 名前の由来はロスチャイルド家に関係する人物らしい。
;; 漫画版
:: 最後まで小夜側につくものの、リク誘拐の為に体にメッセージを彫られたり、刺されて重体になったりと何かと負傷役が多い。また、小夜の休眠期が近づいていることにいち早く気づいた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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