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BMW 8シリーズは、ドイツの自動車メーカー・BMWが生産・販売していたクーペタイプの高級車である。販売当時、同社のフラグシップであった。 6シリーズ(E24)の後継モデルとして、1989年のフランクフルトモーターショーでBMWのフラッグシップモデルとしてデビューした。2,000kg近い車重にV型12気筒エンジンという、従来のBMWにはないコンセプトであった。6シリーズよりも実質的に高い価格と優れた性能で、実際には別の市場を狙って、まったく新しいクラスだった。 のちにV型8気筒モデルが追加され、末期にはV型8気筒モデルのみが販売されていた。 BMW・M1以来のリトラクタブルヘッドライトを採用、CSLを彷彿させるサイドビューをもつ。ボディはBピラーを持たないハードトップ・スタイルであり、カブリオレの追加も予想されていたが実現しなかった。2+2の座席設定であり、後席スペースは非常に狭い。 日本国内では、幅広であるにもかかわらず、どうがんばってもゴルフバッグがトランクに積めないなど、当時の日本人が好む価格に見合ったバリューを顧客に提供することができず、販売台数的にもイメージ的にもライバルのメルセデスSLに大きく水をあけられることになる。 1999年3月に生産が終了。2004年、BMWの最上級クーペとして6シリーズ(E63)が復活した。「8」の名前は2013年に発表されたi8に受け継がれた。 == 歴史 == === 初代(1990年-1999年)E31 === 日本ではバブル景気末期の1990年、「850i」が発売された。そのカタログはBMW史上最大のサイズを誇り、専用封筒でなければ入らないなど、名実ともに最もバブリーなBMWであることを示した。 *1994年 - V8モデルの「840Ci」と「850i」の高性能版「850CSi」を追加。 *1994年 - 「850i」を廃止。 *1996年2月 - 「850CSi」を廃止。8月、「840Ci」をM-individualにすると同時にエンジンを4.4Lに換装。 *1999年 - 内装の装備を充実させた「840Ciリミテッド」を設定。最終モデルとなる。 *1999年3月 - 生産中止。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「BMW・8シリーズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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