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C-41現像 : ウィキペディア日本語版
C-41現像[しーよんじゅういちげんぞう]
C-41現像(シーよんじゅういちげんぞう)は、カラー写真におけるネガフィルム現像する方法である〔、2011年11月30日閲覧。〕。コダックが採用した方法で、その後、現像における世界標準となった〔。C-41プロセス()、C-41処方(シーよんじゅういちしょほう)とも呼ぶ〔。C-41現像は、富士フイルムの「CN-16現像」、小西六写真工業(現在のコニカミノルタ)の「CNK-4現像」、アグファ(現在のアグフア・ゲバルト)の「AP-70現像」同様に知られており、たいていの写真仕上げ業務を行う店(日本でいうDPE店等)では、この現像を扱っている。
C-41現像処理済のネガフィルムは、染料でつくられた画像からなる。長期間でみると、染料の不安定な性質から、経年による退色や色移りが起きる。初期のフィルムにとっては重要な問題で、比較的新しいフィルムも、アーカイヴされるべきかそうでないかは、いずれ必ず議論になるとされる。
== フィルム階層 ==
C-41フィルムは、アセテートあるいはポリエステルをベースにできており、その上には感光乳剤がコーティングされている。それぞれの階層は、可視光線の一定の色彩に対してのみ、感度があるものである。古典的な説明で言えば、3種類の感光乳剤がある、1つは赤色感度のもの、もう1つは、緑色感度のもの、そして最後に青色感度のものである。もっとも上部の階層は青色感度である。青色層の下には黄色いフィルターがかかっており、染料あるいはコロイド状の銀が構成している。銀ベースの写真乳剤は、すべて、それがどの色に感度があるものであろうと、青色の光に対するなんらかの感度をもっている。このフィルターは、青色の光を取り除く働きをもっており、その下にある階層の感光を防いでいる。青色感度の階層と黄色いフィルターの下には、緑色と赤色の階層がある。
この説明例は、だいたいのアウトラインは示すものの、実際のフィルムの設計とは、階層の数の点が違っている。ほとんどすべてのC-41フィルムは、それぞれの色彩に対して感度をもつ、多数の階層からできている。これらの階層のひとつひとつが、異なる速度とコントラストの性質をもっており、もっと広いレンジでのさまざまな光線の状態をカヴァーして正しく感光することを可能にしている。
多数の感光乳剤の階層に加えて、実際のリアルなフィルムには、光を感じないほかの階層もある。なかには、紫外線をカットする階層や傷から守る保護膜を最上層にコーティングしているものもある。異なる乳剤、あるいは付加的なフィルターの階層にも余地を残しているようだ。
C-41は、通常の黒白フィルムに対しては、行なうことはできない。
それぞれの乳剤階層は、感光成分に加えて、という薬品が含まれている。青色・緑色・赤色の階層にあるこの結合剤は、それぞれ、イエロー・マゼンタ・シアンの染料を生み出し、そのときに、現像が成立し、色彩の像が結ばれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「C-41現像」の詳細全文を読む



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