|
CPUソケット、あるいはCPUスロットとは、 * 狭義には、コンピュータのマザーボード上にある、 :# CPUを物理的に保持し :# 電気的な接続を確立するための接点を持つ : 電子部品である。 * 広義には、上述狭義から転じたコンピュータのハードウェアプラットフォームを言う。 == 狭義のCPUソケット・スロット == 2011年現在、ほとんどのデスクトップパソコンとサーバコンピュータ、特にインテルのx86アーキテクチャに基づくものは、ソケットでCPUを搭載している。 ほとんどのCPUソケットインタフェースはPin grid array (PGA) 構造を採用し、CPUパッケージ底面の短く硬いピンがソケットの穴に嵌る。ピンを曲げる危険性を低減するため、 Zero Insertion Force (ZIF) ソケットではほとんど抵抗なくCPUを挿入することができるようになっている。レバーを倒すことによりピンをしっかりと保持し、接点を確実に接触させることができる。 2007年現在、いくつかの現行のCPUと今後予定されているCPUの設計では、Land Grid Array (LGA) が使用されている。このパッケージではピンはソケットの側に存在する。ピンは、CPUパッケージ底面のパッド または''ランド''と接触する。 ; CPUスロット : 1990年代後半に、多くのx86プロセッサはソケットではなくスロットに装着された。CPUスロットは拡張スロットに似た、シングルエッジのコネクタであり、そこにCPUを搭載したプリント基板であるCPUユニットを挿入した。スロット型のCPUパッケージは2つの利点があった。CPUユニットのプリント基板に集積回路を追加することによりL2キャッシュメモリを拡充できることと、CPUの挿入・抜却が容易になることである。しかし、スロット型のパッケージはCPUとチップセットの間の配線長が長くなり、その長いプリントパターンに分布する静電容量と電気抵抗が、500 MHz を超えるクロックスピードにおいて無視できないインピーダンスとして顕在化し不適切なものとなった。CPUスロットは、AMDのSocket AとインテルのSocket 370が導入されたことで使われることはなくなった。 ; 名称の混同 : 例えば、LGA775パッケージを採用した(すなわち外形がLGA775である)CPUを接続するCPUソケットの正しい名称は Socket T であるが、しばしば ''LGA775 ソケット'' 、あるいは略して単に ''LGA775'' と表記される。また ''LGA775'' という語は、後述するとおりハードウェアプラットフォームの名称としても拡大使用されている。これらのことから、''LGA775'' とのみ表記されている場合はそれがCPUの形状を指すのかマザーボードの構成部品を指すのかコンピュータのハードウェア仕様を指すのか、文脈から判断しなければならない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CPUソケット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|