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Carhartの4ファクターモデル()とは、株式の期待収益率のクロスセクション構造を記述するモデル。1997年ににより発表された。 == 概要 == Carhartの4ファクターモデルの下で株式 の期待収益率 は以下の式で決定される。 : ここで は安全資産の金利であり、 は市場ポートフォリオの期待収益率、 は時価総額に対するリスクファクター、 は簿価時価比率(PBRの逆数)に対するリスクファクター、 はモメンタム効果に対するリスクファクターである。 はそれぞれ市場ポートフォリオのリスクプレミアム、時価総額リスクファクター、簿価時価比率リスクファクター、モメンタム効果リスクファクターに対する各株式に固有の感応度である。形状としてはファーマ=フレンチの3ファクターモデルにモメンタム効果リスクファクターが追加されている。 ここでモメンタム効果について説明しておくと、モメンタム効果とは過去に収益率が良かった株式は将来も収益率が良く、逆に過去に収益率が悪かった株式は将来も収益率が悪くなるという効果である。1993年にNarasimhan Jegadeesh と は米国株式市場において過去に収益率が高かった株式の上位10%の等加重ポートフォリオを1単位買い、過去に収益率が悪かった株式の下位10%の等加重ポートフォリオを1単位空売りする費用ゼロのポートフォリオを半年から1年にかけて保持すると利益を得られることを統計的に実証している。 モメンタム効果はファーマ=フレンチの3ファクターモデルでは説明されないので、その効果を捉えるためのファクターが追加されている。Carhart が1997年に発表した論文では株式を運用する投資信託のパフォーマンスに持続性があることを4ファクターモデルで説明できることが統計的に示されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Carhartの4ファクターモデル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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