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D-ツボクラリン : ウィキペディア日本語版
D-ツボクラリン[でぃーつぼくらりん]

''d''-ツボクラリン (tubocurarine) はアルカロイド系の物質。南米先住民が古くから狩猟などに用いてきたクラーレ (curare) と呼ばれる矢毒のうち、ツヅラフジ科コンドデンドロン属の植物''Chondodendron tomentosum''が材料のツボクラーレ(壷ではなくチューブTubeの意味)と呼ばれるものから1935年ハロルド・キングにより単離された。
ツボクラリンは少量でも傷口から体内に入ると末梢神経と筋の接続部のニコチン受容体においてアセチルコリンと拮抗、興奮伝達を阻害して目・耳・足指(短筋)→四肢の筋→頚筋→呼吸筋の順に骨格筋を麻痺させることにより、呼吸困難を起させて窒息死させる。逆に経口摂取しても排泄がすみやかで毒性を発揮しないため、これを含む矢毒を用いて倒した動物を食べても害が無く、狩猟に用いるには都合が良い。
今日では単離されたものが筋弛緩剤として医療現場で用いられている。
また、薬理学の実験には欠くことができないものである。'd''-ツボクラリン (tubocurarine) はアルカロイド系の物質。南米先住民が古くから狩猟などに用いてきたクラーレ (curare) と呼ばれる矢毒のうち、ツヅラフジ科コンドデンドロン属の植物''Chondodendron tomentosum''が材料のツボクラーレ(壷ではなくチューブTubeの意味)と呼ばれるものから1935年ハロルド・キングにより単離された。
ツボクラリンは少量でも傷口から体内に入ると末梢神経と筋の接続部のニコチン受容体においてアセチルコリンと拮抗、興奮伝達を阻害して目・耳・足指(短筋)→四肢の筋→頚筋→呼吸筋の順に骨格筋を麻痺させることにより、呼吸困難を起させて窒息死させる。逆に経口摂取しても排泄がすみやかで毒性を発揮しないため、これを含む矢毒を用いて倒した動物を食べても害が無く、狩猟に用いるには都合が良い。
今日では単離されたものが筋弛緩剤として医療現場で用いられている。
また、薬理学の実験には欠くことができないものである。
ツボクラーレ(壷ではなくチューブTubeの意味)と呼ばれるものから1935年ハロルド・キングにより単離された。
ツボクラリンは少量でも傷口から体内に入ると末梢神経と筋の接続部のニコチン受容体においてアセチルコリンと拮抗、興奮伝達を阻害して目・耳・足指(短筋)→四肢の筋→頚筋→呼吸筋の順に骨格筋を麻痺させることにより、呼吸困難を起させて窒息死させる。逆に経口摂取しても排泄がすみやかで毒性を発揮しないため、これを含む矢毒を用いて倒した動物を食べても害が無く、狩猟に用いるには都合が良い。
今日では単離されたものが筋弛緩剤として医療現場で用いられている。
また、薬理学の実験には欠くことができないものである。
== 性質 ==

*外観 黒褐色
*分子式 C37H42Cl2N2O6
*分子量 681.66
*比重 1.089
*致死量 皮下LD50:640μg/kg

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「D-ツボクラリン」の詳細全文を読む



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