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ダッシュダイエット(DASH diet、Dietary Approaches to Stop Hypertension)は、アメリカ合衆国保健福祉省のアメリカ国立衛生研究所に属する国立心肺血液研究所(NHLBI)が、高血圧を予防し治療するために推奨している食事療法のことである。 ダッシュダイエットでは、果物、野菜、全粒穀物、低脂肪食品を充分に摂取する。制限するのは、砂糖で甘くした食品や飲料、肉の脂身やマーガリンなどの「悪い油」である。ダッシュダイエットは、血圧を下げる効果がある他に、バランスの取れた栄養素を摂取できるようにデザインされている。ダッシュダイエットには、カリウム、カルシウム、マグネシウム、蛋白質、食物繊維が充分に含まれる。 アメリカ合衆国農務省は、ダッシュダイエットを、理想的な食事プランの一つとして推奨している。また、アメリカ心臓協会AHAもダッシュダイエットを推奨している〔DASH diet eating plan 〕。 == ダッシュダイエットの内容 == 米国の国立心肺血液研究所NHLBIによれば、1日に必要なカロリーの目安は、次の表の通りである〔in brief Your guide to lowering your blood pressure with DASH〕。1日に必要なカロリー数が変わると、各食品グループの単位数が変わる。 1日に2000kcalを摂取する人の場合の食物配分は、次の表のようである。〔 ;穀類 全粒穀物という点が重要である。日本で手に入る全粒穀物は玄米くらいである。日本で売られている全粒粉パンやライ麦パンには、全粒の成分がわずかに含まれるだけである。最低でも半分は必要である。加工食品の原材料名は、多い順に書いてあるので、最初に「小麦粉」と書いてある「全粒粉パン」は、不適当である。 ;野菜 通常の人の平均的な摂取量よりもかなり多い量の野菜である。冷凍の野菜を使っても良い。もし塩がかけてあれば、水にさらして塩抜きをすると良い。 ;果物 通常の人の平均的な摂取量よりもかなり多い量の果物である。缶詰の果物を使っても良い。もし砂糖水に浸けてあれば、水にさらして砂糖抜きをすると良い。 ;乳製品 これも平均的な人の摂取量より多い。低脂肪の乳製品(牛乳やヨーグルト)が良い。ヨーグルトは、無糖のものに果物を加えて食べるのが良い。チーズは、食塩を多く含む場合がある。 ;ナッツ、種、豆 ナッツには、良い油が含まれるが、カロリーが高いので、多量に食べない方が良い。大豆の代わりに豆腐でも良い〔。 ;脂肪 悪い油(飽和脂肪)を減らす必要がある。このために、肉の脂身、バター、チーズ、全乳、クリーム、卵黄、ラード、パーム油を減らす必要がある。また、悪い油(トランス脂肪)を減らす目的で、クラッカーなどの小麦粉加工食品、マーガリン、ショートニング、揚げ物を減らす必要がある〔。良い油(不飽和脂肪)は、魚の油と植物油である。ただし植物油は高温にすると劣化して悪い油となる。 ;お菓子 1日に約15グラムの砂糖しか摂ることができない。これは非常に少ない量である。甘い物をほんのわずかしか摂ることができない。世界保健機構WHOの新しい基準(1日に25グラムの砂糖)より少ない。 果物に糖分は、計10%から15%ほど含まれるが、和菓子や洋菓子には、通常、重量の30%から50%の砂糖が含まれる。果物には食物繊維が多く含まれるが、お菓子にはわずかしか含まれない。果物には、ナトリウムと拮抗するミネラルが多く含まれるが、お菓子には食塩が含まれる。果物は血糖値をあまり上げないが、お菓子は大きく上げる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダッシュダイエット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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