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FAカップ(The FA Cup)は、1871年に創設されたイングランドで行われるサッカーのカップ戦である。 FAは"The Football Association"(フットボール・アソシエーション、最古のサッカー協会のため名称に国名がつかない)の頭文字から。世界で最も歴史があるサッカーの大会であり、日本の天皇杯をはじめ、多くの国のカップ戦がこの大会をモデルにしている。 == 概要 == プロ、アマに関係なく、FAに登録している全てのクラブに参加資格がある。ホーム・アンド・アウェー方式ではなく一発勝負で、どちらのホームでゲームを行うかも抽選時に決定するため波乱が起きやすく、番狂わせ(ジャイアント・キリング)も見所の1つ。引き分けの場合、延長戦はなく、相手クラブのホームで再試合を行う(リプレイと呼ぶ)。以前は決着がつくまで何度もリプレイを行っていたが、現在は第2試合が引き分けた場合は延長戦及びPK戦を行う。(実際には規約の中で対戦する両チームの合意さえ示せば、初戦で延長戦、PK戦を行い、決着を着けられるようになっている。これは下部クラブの遠征費用などを抑えられるようにするための規約であるため、予備選以外で利用されることはほとんどない。) 準決勝以降の試合は中立地で行われる。準決勝は以前はマンチェスターとバーミンガムで行われていたが、2008年以降はロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されるようになった。そして決勝はロンドンにあるウェンブリー・スタジアムで開催される。2001年から2006年までは、ウェンブリーが改修工事中で使用不可であったため、決勝はウェールズのカーディフにあるミレニアム・スタジアムが使用されていた。なお、準決勝と決勝は90分で決着が着かなかった場合は延長戦及びPK戦を行い勝敗を決める。 決勝はプレミアリーグ終了後最初の土曜日に行われるのが通例であるが、2010-11シーズンはシーズン中の5月14日に行われた。これは、UEFAチャンピオンズリーグ 2010-11の決勝がウェンブリーで行われるため、UEFAの規定で決勝の2週間前からウェンブリーが使用できなくなるため〔E.N.G(J SPORTS)2011年5月13日放送分より〕。 各国で行われるカップ戦の中でも格段にステータスが高く、決勝戦は独特の雰囲気に包まれる。優勝クラブには、翌シーズンのUEFAヨーロッパリーグ出場権が与えられる。なお、優勝クラブがプレミアリーグでの成績によりUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権を得ていた場合、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権はプレミアリーグにおいてCLまたはELの出場権を得ていない最上位クラブへ移譲される。〔2014-15年シーズンは、リーグ戦とリーグカップでチェルシーが優勝、リーグ戦3位で既にUEFAチャンピオンズリーグの出場権を得ていたアーセナルがFAカップで優勝したため、5位トッテナムに加え、6位リヴァプールと7位サウサンプトンがUEFAヨーロッパリーグの出場権を獲得した〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「FAカップ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 FA Cup 」があります。 スポンサード リンク
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