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II型アレルギー : ウィキペディア日本語版
アレルギー

アレルギー()とは、免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こることをいう。免疫反応は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能である。語源はギリシア語の''allos''(変わる)と''ergon''(力、反応)を組み合わせた造語で、疫を免れるはずの免疫反応が有害な反応に変わるという意味である〔多田富雄、萩原清文『好きになる免疫学』講談社、2001年、81頁。〕。
アレルギーが起こる原因は解明されていないが、生活環境のほか、抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因ではないかと考えられている。なお、アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼ぶ。最近では先進国で患者が急増しており、日本における診療科目標榜科のひとつとしてアレルギーを専門とするアレルギー科がある。
喘息をはじめとするアレルギーの治療に関して、欧米の医師と日本の医師との認識の違いの大きさを指摘し、改善可能な点が多々残されていると主張する医師もいる〔社団法人日本アレルギー学会ホームページ 〕。
== アレルギー疾患と自己免疫疾患 ==
自己免疫疾患はアレルギーと異なり、自己の持つ抗原に対して免疫反応が起こる疾患である。内因性のアレルゲンによるアレルギー反応が病態となっている点が異なるが、その機序は同一である。
;アレルギー疾患
: 外部からの抗原に対し、免疫反応が起こる疾患。ただしその抗原は通常生活で曝露される量では無害であることが多く(たとえば春先の花粉そのものが毒性を持っているわけではない)、不必要に不快な結果をもたらす免疫応答が起こっているといえる。アレルギー性疾患とも言う。
:代表的な疾患としては アトピー性皮膚炎アレルギー性鼻炎花粉症)、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎気管支喘息小児喘息食物アレルギー薬物アレルギー蕁麻疹があげられる。また、最近になって柑橘類の匂いや、ガムなどの香料の匂い程度で喘息、顔面紅潮などの1型アレルギー症状を示す病態が注目されている。
;自己免疫疾患
: 自己の体を構成する物質を抗原として、免疫反応が起こる疾患。特定の臓器や部位の障害、炎症をもたらしたり、全身性の症状を呈する場合がある。
:代表的な疾患としては関節リウマチといった膠原病円形脱毛症があげられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アレルギー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Allergy 」があります。



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