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ISDAマスター契約(いすだ-けいやく:ISDA Master Agreement)は、国際的に最もよく用いられている店頭デリバティブ取引の基本契約書。日本語では、ISDAマスター・アグリーメント、ISDAマスター契約書とも。一連の文書の枠組みの一部で、店頭デリバティブについて完全かつフレキシブルなドキュメンテーションが可能なように設計されている。この枠組みは、ISDAマスター契約、スケジュール(Schedule)、コンファメーション(Confirmation)、定義集のブックレット、およびクレジット・サポート・アネックス(Credit Support Annex:CSA)から構成される。ISDAマスター契約は、国際スワップデリバティブ協会(ISDA)によって出版されている。 ISDAマスター契約は、これを締結した両当事者間で締結される全ての取引について適用される標準的な契約条件を定める文書である。取引が締結されるごとに、ISDAマスター契約の契約条件が再交渉されることなく自動的に適用されることとなる。 銀行などの金融機関の利用するものと見られることもあるが、ISDAマスター契約は様々な種類のカウンターパーティーとの間で広く用いられている。 == 利点 == ISDAマスター契約は、極めて長大で、その交渉過程の負担は重いかもしれないが、ひとたびISDAマスター契約が署名されれば、その当事者間の将来の取引についてのドキュメンテーションは、当該取引の重要な契約条件についての短いコンファメーションで足りることとなる。 ISDAマスター契約はさらに、契約条件を定義し契約の趣旨を説明するための広範囲にわたる資料を提供するもので、これによって紛争を減少させることにも役立つ。そのため、法的紛争が予防されるとともに、標準的な契約条件の解釈の中立的な資料となる。また、ISDAマスター契約は両当事者間のリスク・マネジメントおよびクレジット・マネジメントに大いに役立つ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ISDAマスター契約」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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