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JR北海道733系電車 : ウィキペディア日本語版
JR北海道733系電車[733けいでんしゃ]

733系電車(733けいでんしゃ)は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が2012年(平成24年)に導入した通勤形交流電車である。
1996年から運用されている731系電車の設計コンセプトを基本として〔、その後の新技術の導入やユニバーサルデザインバリアフリー対応の要求を満たすために、仕様の変更が行なわれている〔。札幌近郊の普通列車に使用される0番台(3両編成)と、主に快速エアポート」に使用される3000番台(6両編成)、さらに函館近郊の北海道新幹線アクセス列車「はこだてライナー」に使用される1000番台(3両編成)がある。
== 登場の経緯 ==
2012年に計画されていた札沼線(学園都市線)の桑園駅 - 北海道医療大学駅電化開業にあわせ、札幌都市圏の輸送力増強を目的に登場した車両である〔〔。
JR北海道では、2010年にアルミニウム合金製車体の状態を検証する目的で735系電車を製造しており、2年間の試運転を経て問題がないことは確認されていた〔。しかし、アルミニウム合金製の車体の本格的な導入については、長期的に運用した上で検討する方向性となり、実績のあるステンレス車体での増備を行っていくことになった〔。形式称号は、731系の設計思想を踏襲した車両として〔、欠番となっていた733系とした。
2014年5月14日には、JR北海道が3次車として、快速「エアポート」用の3000番台(6両編成)を5編成増備すると発表〔。全30両の製造費用は約55億円。6月17日に第一編成(B-3101 + B-3201編成)が札幌運転所で報道公開された〔。新たに、サハ733形が新形式として登場したほか、客室照明はすべてLED照明となり、デッキを廃止してステップレス化により通路が広くなった。また、全閉式主電動機の採用により、外部からの雪を分離して主電動機冷却用の冷却風を送り込んでいた雪切室がなくなり、乗車定員が721系(6両編成)と比較して8%増加した。座席が721系電車転換式クロスシートから片持ち式ロングシートに変更されたほか、4号車のサハ733-3200は、回転式リクライニングシートを備えた指定席「uシート」となっている。同年7月中旬から11月下旬にかけて順次投入され、快速「エアポート」用車両の4割が本系列に置き換えられた。
2014年11月20日には、JR北海道が函館駅 - 新函館北斗駅間のアクセス列車「はこだてライナー」〔用として、1000番台(3両編成)を4編成増備すると発表された。車両の外観・性能・搭載機器は札幌圏で運用されている0・3000番台と同じだが、コンセプトを「新幹線と連携・一体感」と「函館らしさ・北海道らしさ」としているため、外装と内装に一部変更が行われており、外装は車体の側面腰部と前面のラインカラーをパープルに変更するともに、コーポレートカラーのライトグリーンを車体の側面腰部のパープルの下に帯で配置している。内装は乗降口付近と車両の妻面の妻壁を木目調とし、客室扉の車内側をレンガ色としている。2015年秋から順次落成し、2016年3月26日の北海道新幹線新青森駅 - 新函館北斗駅間開業に合わせて営業運転を開始した〔〔〔〔〔〔。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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