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JR四国2000系気動車 : ウィキペディア日本語版
JR四国2000系気動車[2000けいきどうしゃ]

2000系気動車(2000けいきどうしゃ)は、四国旅客鉄道(JR四国)と土佐くろしお鉄道特急形気動車
== 概要 ==
四国島内の高速道路網整備に伴い、とくに四国山地を横断し急勾配・急カーブが続く土讃線における特急列車の速度向上を目的としてJR四国と鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が共同で開発した形式である。
西暦2000年を目前に開発されたことから、『2000系』という、日本国有鉄道(国鉄)式の「キハ」等の文字を使用せず四桁数字だけで表記する私鉄車両のような形式称号が付与され〔四桁数字だけで形式を表記する私鉄としては、阪急阪神京阪などが存在する。近鉄名鉄などは車両自体は四桁数字のみの表記だが、形式としては「モ」や「ク」等の文字が使用されている。〕、以後、JR四国の新型車両は1000形気動車7000系電車8000系電車6000系電車5000系電車1500形気動車8600系電車と四桁数字だけの形式称号を名乗ることとなった。
エンジンから台車への動力伝達の反作用から困難とされてきた振り子式気動車を、2つのエンジンから生じる回転力を相殺させることにより実現し、また遠心力による車体傾斜に先行して機械的に車体傾斜を生じさせ乗り心地の改善を図る制御付自然振り子が採用された。振り子式気動車としては世界初、制御付振り子式車両としては日本初の車両である。
制御つき自然振り子はあらかじめ走行線区の線形データを記憶させ、これに応じて車体傾斜させるため、線形データが入っていない線区では振り子が使用できない。また、宇野線本四備讃線では振り子を使用しない。振り子機構はコロ式。振り子作用時の車体最大傾斜角は5°で、曲線半径600mで本則+30km/hの120km/hの運転を可能とした。
ブレーキシステムは電気指令式空気ブレーキで、制動距離の短縮のために機関ブレーキ排気ブレーキを併用している。重心を下げるため車輪径を810mmに小径化し、客用扉部分のステップをなくす〔TSEおよび量産車導入に際して、ホームの高さが低いでは嵩上げが実施された。〕とともに、ステンレス製の車体外板に1.2mm厚〔通常の軽量ステンレス車は1.5mm、他はJR東日本209系0番台車に例がある程度である。〕の薄いものを使用して車体の軽量化を図っている。連結器は密着連結器が採用された。
エンジンはコマツ製の直噴式SA6D125H形で出力は330ps。JR四国での社内制式名称はないが、東日本旅客鉄道(JR東日本)ではこのエンジンにDMF11HZという社内制式名称を与えている。新潟コンバータの直結2段式液体変速機TACN22-1601との組み合わせで、25パーミル上り勾配での均衡速度は95km/hを達成している。
客用扉にはプラグドアを採用。キハ185系に合わせて片側2箇所となっており、これは8000系電車も同じである。また、客用扉が開いたまま動き出しても、5km/hを超えると自動的に閉まるようになっている。
製作年度により以下の3種類があり、相互に連結することで柔軟に運用することができる。
* 試作車両「TSE」
* 量産車
* N2000系

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「JR四国2000系気動車」の詳細全文を読む



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